- 尿意に気づかない
- 便器に座ってもおしっこがでない
- 尿意を大人に伝えられない
- トイレに行くタイミングが分からない
- 立ってトイレに行くことができない(男の子)
- トイレトレーニングをいつ始めたらいいか分からない。
- トイレトレーニングを初めてもうまくいかない。
トイトレって考える事が多いですよね。
育児本や動画を見てもなかなかその通りにいかないこともあります。
実は育児本の通りに、2歳だから、3歳だからと年齢をノルマにすると、トイレトレーニングがうまくいかない場合があります。
そこで今回の記事では、お子さんのトイレトレーニングを始めるタイミングやトイレトレーニングの進め方について、お子さんの発達に合わせた方法についてご紹介します。
お子さんの発達に合わせているので、年齢はノルマにはしていません。
お子さんが安心してトイレでオシッコ(排尿)をできるようになる為の進め方を解説していきます。
お子さんがトイレでおしっこができるようになる!
とっても素晴らしい成長の瞬間、怒りながらトレーニングするのではなく、楽しく成長を見守りたいですよね。
次回はトイレで排便(ウンチ)ができるようになる方法について解説していきます。
- トイレでおしっこができるようになってほしいな
- そろそろトイトレしたいけどどうやって進めればいいか迷うな・分からないな
こんなパパさん・ママさんは、今回の記事が役に立ちますので参考にしてみてください。
お父さん・お母さん、先生方の子育ての困り感が少しでも減り、楽しく子育てをしてもらうことを目的にこのブログを続けています。
今回の内容も実際の有料の子育て相談でもお伝えしているようなかなり有益な内容が盛りだくさんですので、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
✨自己紹介✨
- アサヒです。臨床心理士・公認心理師です
- 子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています
- 子育て相談&発達障害支援を現役で10年以上続けています
- 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています
- 教師・保育士・作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます
- 私自身、ASD&ADHDの2人の子どもを毎日子育てしています
- さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、現役で働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを提案できます。
- お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています
結論:トイレでオシッコができるようになるには
トイトレはお子さんがトイレに興味を持ち始めてからでOK!
年齢で無理やり進めてしまうと、かえってトイレ=嫌な場所になり、余計に行きたがらなくなるからです。
では、どうすれば興味を持ってもらえるようになるか。
それにはステップがありますので、順番に解説していきます。
1:トイレトレーニングは尿意を自覚してから
トイレトレーニングは、お子さんが尿意を自覚できるようになってから始めましょう。
年齢をノルマにしないのがポイントです。
2歳になったら、3歳になったらと年齢に合わせてトイレトレーニングを始めてしまうとほとんどの場合がうまくいきません。
お子さんによって尿意を自覚できるようになる年齢は異なるからです。
2−3歳というのはノルマではなく、あくまでもこのぐらいになれば尿意を感じられるようになる子が多いですよという目安です。
ですので、お子さんの成長に関係なく年齢を目標にしてしまうとパパさん・ママさん、お子さんにとっても、トイトレが嫌な体験になってしまいやすいです。
ではどうすれば尿意を自覚できるようになるのかについて説明します。
2:一定の間隔でトイレに行く習慣を
トイレトレーニングの初め方としてはまずは、一定の間隔でトレイに行く習慣づけをしてあげましょう。
タイミングは活動の切り替わりで声をかけてあげると良いでしょう。
- お散歩行く前
- ご飯食べる前
- お風呂入る前
- お出かけ前や帰宅時
- オヤツの前等々
トイレに行くのを生活の習慣としてパターンにしてあげると、初めは尿意を感じられなくても、「あっおしっこでるかなあ?」と、お子さんは徐々に尿意を意識できるようになります。
トレイを怖がるお子さんは、パパさん・ママさんは、抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、大人がしている時に一緒に入ってもいいかもしれません。
最初から便座に座ってオシッコができたら、トイレトレーニングはそこで終了です。笑
まずは、
- オシッコがでなくても座ってみる
- トイレに行っておむつの中でオシッコする
- トイレの中に入れたらOK
このぐらいで始めてみましょう。
座れただけでも、「お兄さん(お姉さん)になるね」「座れるようになったね」等と褒めてあげて下さい。
まずはトイレという場所自体に慣れるところから始めていただくと良いでしょう
おむつを履いていても、テレビおわったらトイレ行こうねと伝えておくことでトイレまで我慢できるお子さんもいます。
一定の間隔でトイレに連れて行ってあげることで、「おむつに出ちゃった」「まだ出ない」等、決してトイレでおしっこしなくても、尿意については自覚しやすくなるんです。
この時に、前は全然おしっこしても何も言わなかったお子さんが、「おむつに出た!」と、言えるようになっただけでも成長している証です。
そんな成長が見られた際は、
等と伝えてあげていると、何回かすると「オシッコ!」と言えるお子さんも多いように思います。
次は、自分からオシッコと言いにくいお子さんにはどうすればいいかについて説明します。
3:仕草から声をかけてあげましょう
お子さんの中には、尿意の感じ方が鈍いお子さんがいます。
尿意を伝えるのが苦手なお子さんもいらっしゃるので、年齢になってもトイレトレーニングがうまく進まない場合があります。
尿意を感じにくいお子さんの場合は、お子さんの仕草から「ママ、トイレに行くけど、一緒に行こう」声をかけてあげましょう。
- 股間を触り始める
- 周りをキョロキョロとみ始める
- 足をモジモジさせる
- ぼーっと一点を見つめている等
4:トイレで排尿(オシッコ)できないお子さんには
尿意は自覚できるようになっても、便座に座るとおしっこが出ないお子さんもいます。
腹圧のかけ方が分からない為に、尿を出しにくいんです。
そんな時は排尿する時に、パパ・ママ、先生が下っ腹を軽く押してあげ、腹圧をかけやすくしてあげると、尿が出やすいです。
一人でできるようになるには、便座に座っている時に、上半身を前に傾けてあげると腹圧がかけやすくなります。
その為には土台が安定していた方が良いので、踏み台を置いてあげ、また関節が曲がるように足を高くしておいてあげると一人でも排尿しやすいでしょう。
今どきは折りたためて収納も便利な踏み台が多いので、下記を参考にしてみて下さい。
2段階調整のついた踏み台はお子さんの成長にも合わせやすいです。
手すりがある補助便座も、上半身が前に傾いて腹圧がかけやすくなり、スムーズにオシッコがでやすいです。
そして、補助便座も足台も全て備わった補助便座もあります。
踏み台の調整が可能なだけでなく、補助便座に手すりもついていて、お子さんがオシッコしやすい設計が全てそろっています(おまけにコンパクトに収納も可能!)
いずれにしても、お子さんが「これならできる!」と思えた方が取り組んでもらいやすいです。
立っておしっこができない男の子は?
大人が後ろに立ってあげましょう。
大人が膝を少し曲げて、お子さんの腰あたりを前に少し押し出してあげると、ズボンにかかりにくくなります。
オチンチンを指で支えるように伝えたり、最初は大人が手伝ってあげてもいいかもしれません。
5:一人でトイレに行けない時は
トレイでオシッコができれば、「じゃあ後は一人でやって!」と思う、パパさん・ママさんもいるかもしれません。
お子さんが怖がらずにトイレに行けていればそれでいいかと思います。
ですが、お子さんが不安がったり、怖がったりしている間は、大変かもしれませんが、一緒に付き添ってあげましょう。
手が離せない時は、ドアを少し開けたままでも良いことにしてあげてもいいかもしれません(ちなみに我が家はドア全開でした)。
ずっと付き添わないと行けなくなるのではないかと、心配されるパパさん・ママさんもいらっしゃいますが、そんな事はありません。
逆に無理に一人でいかせて、トイレが怖いイメージのままだといつまで経ってもトイレに一人で入れなってしまいやすいです。
最初は自分からトイレに行けないお子さんも多いです。
行きたいことも伝えられないお子さんもいます。
ですので、トイレを怖がったり、不安そうにしていたりするお子さんには、ドアを開けて見守ってあげたり、慣れるまでは一緒に付き添ってあげ、「ゆっくりでいいよ」と声かけして、安心しておしっこができるように配慮してみてください。
そのほうが安定して一人で行けるようになりますよ。
6:お漏らしも貴重な体験に
ポジティブに考えるとパンツでおしっこをしてみるのもいい体験になります。
(片付けするのは大変ですが、、)
そんな時はまだまだ成長している最中ですので、「残念だったね、お漏らし気持ち悪いから、早く新しいパンツに着替えよう」と声をかけてあげてください。
ここで叱ってしまうと、パンツを履きだがらなくなったり、トイレに行くのを嫌がりやすいです。
(オムツだと怒られないないからです)
今時のオムツは吸水性がしっかりしているので、オムツでおしっこしてもあまり気になりません。
ですがパンツはどうでしょう?
オムツとは違い、ズボンが濡れていく不快感があります。
そうするとせっかくのお気に入りのパンツが濡れてしまわないようにであったり、不快感を感じないように、トイレでオシッコするようになったお子さんも多いです。
例えば、公園に遊びに行く際に、お子さんが選んだかっこいい・可愛いパンツを履いていき、「かっこいい・可愛いパンツ濡れたら嫌だね、だからオシッコ行ってみたくなったらオシッコって言ってね」と声をかけてあげると良いでしょう。
お気に入りのパンツでやる気UP!!
トイレでオシッコをしたがらないお子さんでも、オムツより、自分の好きなキャラクターのパンツは履きたがる場合がほとんどです。
お子さんがお気に入りのパンツを履きたいと思えるように、
- トイレに座れたら、好きなパンツ買ってあげる
- トイレで3回おしっこできたらほしいパンツ買ってあげる
このように、トイレに行けたご褒美として、パンツを用意してあげるとお子さんは頑張れます。
それにお気に入りのパンツを濡らしたくないからと、トイレでオシッコをするようになるんです。
我が家の場合
上の子はトイレでおしっこがしたいというまでトイレトレーニングはあえて誘いませんでした。ですので、2回でオツムは取れてしまいました。
下の子は、園から家で練習するようにと言われ、最初はやりたがらなかったのですが、トークンエコノミー法でトイレでオシッコができたらシール1個で5回できたら大好きなキャラのパンツを買ってあげることにするとスムーズにトイレでおしっこができました。
本来やりたくないものに対しては大人だって何かご褒美がないとやる気には慣れません。
ですので、ご褒美でやる気を後押ししてあげるのはお子さんにだってとっても大切なことなんです。
できたら沢山褒めてあげましょう。
お子さんの笑顔が頑張ったパパさんママさんのご褒美になるはずです。
7;お子さんが決められるように
このように、トイレトレーニングでは、お子さんが自分が決められるようにしてあげると、自分で決めたことだからと頑張ってくれやすいです。
そしてできた時の達成感も味わえますので、大人がこうしなさいとやらせるのではなく、お子さんに決定権を与えてあげると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
トイレでオシッコできるだけが全てじゃない
トイレトレーニングを始めてすぐにオシッコできてしまうお子さんもいますし、そうでないお子さんもいます。
- トイレの中に自分から入る
- 便座に座れるようになる
- 補助便座が取れる
- 自分でズボンを履けるようになる
トイレトレーニングをしていく最中に実はお子さんはとても沢山の成長をしています。
そんなお子さんの小さな成長に気づいてあげ、できるようになったことを褒めてあげることで、お子さんの自信に繋がります。
目の前のお子さんができる事はマニュアル通りとは限りません。
ですが、昨日よりも今日、今日よりも明日とお子さんは成長していきます。
そんな成長の過程を褒めてあげ、お子さんのできるを沢山増やしていくことで、親子で安心してトイレトレーニングができるようになっていくと考えます。
焦らず、じっくり、お子さんに合わせて進めてみてください。
今回ご紹介した、トイレ用の踏み台や補助便座は一人でオシッコができるようになる為に有効ですので、活用してみて下さい。
トイレの踏み台
補助便座
手すりがある補助便座も、上半身が前に傾いて腹圧がかけやすくなり、スムーズにオシッコがでやすいです。
補助便座と足台のオールインワン
踏み台の調整が可能なだけでなく、補助便座に手すりもついていて、お子さんがオシッコしやすい設計が全てそろっています(おまけにコンパクトに収納も可能!)
次回の記事ではトイレで排便(ウンチ)できるための工夫について解説していきます。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。