お家のお子さんにこのような様子は見られますか?
- 何回言っても返事しなかったり、返事をしたのにやる事が分かっていない。
- 集中していて、全然ご飯を食べに来ない。
毎回言葉かけするのは疲れちゃいますよね。
当然、イライラする事もありますし、逆に保育園や学校でちゃんとできているのか心配になりませんか?
私たちは、無意識のうちに一度に複数の事を当たり前におこなっています。
例:会話は、
- 相手の表情や仕草を読み取り
- 相手の話を聞き
- 次に自分が話す事を頭の中で考え
- 話している時も相手の反応を気にする等々、
一度に4つの事を同時に行う、かなり難易度の高い事を無意識で行っているんです。
人には得意な事と、そうでない事がありますよね。
実は、お子さんの中には、一つの事に集中するのは得意ですが、一度に複数の事、つまりマルチタスクを行うのが苦手なお子さんもいるんです。
マルチタスクの苦手さが原因で、お子さんは、勉強や日常生活に、実は困っていたという場合は多いです。
できるだけ早めに気づいてあげて対処してあげたいですが、どうやって気づいてあげればいいのか、お家で考えるだけでは難しいですよね。
こうした苦手さは、練習したからといって、すぐに克服できるかといったら、難しい事があるので、お子さんの得意な力を活かしながら、必要なサポートをしてあげる事が大切です。
そこで本記事では、以下の3つのポイントにまとめて解説していきます。
- どんな事に困るのか 3つの困りごと
- どう関われば良いのか&伝え方のコツ
- お子さんの得意を活かした、おすすめの学習教材3選
お子さんの得意な所を使って、困り感なく生活できるのが一番かと思いますので、是非今回の記事が少しでも役に立ったと思ってくだされば、試してみて下さい。
- アサヒです。臨床心理士・公認心理師です。
- 子育て相談&発達障害支援を10年間続けています。
- 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています。
- 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます。
- 私自身、2人の子どもを毎日マインドフルに子育てしています。
- さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを実践しています。
- 同じ悩みでもお子さんやご家族のスタイルに合わせた対応をしています。
- お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています。
何が困る?マルチタスクが苦手なお子さん
1:一度に一つの事しかできない
マルチタスクがが苦手だと、例えば、見る事と聞く事を同時にするような事が難しかったりします。ですので、説明を聞いていれば、見ているお手本・資料には注目できなかったり、お手本・見本を見ている時は、耳からの説明が入っていなかったりするんです。
具体的に勉強場面と日常生活場面だとどんな様子になるのか、例に挙げてみてみますと、
勉強場面
- 先生の話を聞きながら、黒板の板書をするのが苦手
- 工作 先生の説明を聞きながら手元の物を動かすのが難しい
日常生活場面
- コミュニケーション時話しっぱなしで、聞いていないor聞いていているけど返事は無反応
- 絵本やゲームに夢中だと、親の話を聞いていない
- 走るのは得意でも、体操や縄跳び等が苦手
このような苦手さが見られやすいです。
2:自分のペースで勉強するのが難しい
マルチタスクが苦手なお子さんの場合、集団での一斉授業ではもしかしたら聞き逃して分からないまま進むことがあるかもしれません。
先生の話を聞いていたらノートの板書が間に合わないなんて事も多かったりします。
塾も同じで、勉強遅れているからと塾に通っていても、塾のペースについていけない。先生の話を聞きながら、テキストを読むのが難しい場合があります。
楽しく学ぶなら、タブレット教材は学習の近道!?
タブレット教材であれば、いつでも自分の好きな時に見直せて、自分のペースで学習を進められます。苦手な教科は何度も繰り返し復習できて、得意な教科はどんどん進められるので、マルチタスクが苦手なお子さんにはとてもおススメです。
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との反応が多いです。
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そうはいっても、お子さんに合うかどうかは実際に試してみないと分からないですよね?
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3:注意の切り替えができない
一つのことに夢中になっていると、いきなり話しかけられても、指示を聞き逃してしまう場合があります。
特に最初の言葉は聞き逃しやすく、「買い物行くから、準備して」の「買い物」が抜けてしまい、何を準備するのか分からない場合があります。
また、とりあえず、怒られないように、「はーい」と返事をするのですが、何をやるのか分かっていない場合もあります。
特に活動と活動の間になると、切り替えるのが難しい事が多いです。
→事前に予告と見通しをしておく事がスムーズに切り替えられるポイントになります。
マルチタスクが苦手なお子さんにどう関われば良い!?
マルチタスクの苦手さは、中々克服するのは難しかったりします。ですので、無理なく取り組めるようになるには、周りの関わりや学習方法を工夫してあげる必要があります。
以下のように関わってあげる事で、お子さんは活動を理解しやすくなります。
順番に示す
一つずつ伝えてあげと理解しやすいです。
これぐらいのこと出来てあたり前と思うかもしれまえんが、マルチタスクが苦手なため、習慣になりにくく、分かっていない事があるんです。ですので、一つずつの活動にしてあげると、取り組みやすくなるんです。
例:朝食中に、「着替えたら、歯磨いて、学校いく準備して」と伝える
→もしかしたらお子さんは食べながら聞かないといけないので、聞き逃しがあるかもしれません。
食事が食べ終わったタイミングで、「ママの話を聞いて、次はお着替です」と一つの活動ごとに伝えてあげるとお子さんは取り組みやすいです
※面倒だなあと思いますが、結局できなくて何度も注意する場合を考えると、もしかしたら声掛けしている回数は少ないかもしれないです。
また、毎回いうのが面倒な場合は、トークンエコノミー法を活用しても良いかもしれません。
目で見れるようにすると楽になる
言葉で伝えるよりも、視覚的に自分のやる事が分かっていた方が、自分で確認しながら進められますし、「あそこみて!」と伝えるだけで、お父さん・お母さんも声かけが楽になります。
先ほどの例では、紙に①朝ごはん→②着替え→③歯磨き→学校の準備等の簡単に書くだけでもいいですし、付せんに貼っておくだけでもいいと思います。
コツは無理なく続けていけるようなるべく簡単でよいという事です。その方が長続きするからです。
事前の予告と見通しを伝える
→次に行う活動内容を前もって伝えてあげましょう。やる事が分かっていると、お子さんの見通しが持ちやすくなり、安心して活動に集中する事ができます。
- できる工夫:次の活動(食事・宿題・歯磨き・テレビ・ゲーム等々)15分前→10分前→5分前と予告してあげる
→見通しが持てる事で、やる事がイメージできるから、安心できます。
逆に予期しない変化や見通しの持てない状況に不安を感じてしまいやすいです。
そんな時は活動の流れをあらかじめ知っていると安心できるんです。
例:料理のお手伝い
一度ママが作ってみる、動画で作り方を見てから作る。
※説明聞きながら、やるよりも、まずは「見る」、その後に「作る」だとやる事が一つ一つなので、スムーズにお手伝いができます。
※ここでも使える視覚資料
先ほどの、一つずつ伝えるでもお伝えした。視覚的にお子さんのやる事をリストにしておく方法は、先の見通しをイメージするのにも役立ちます。
先ほどの朝の活動ですが、
①朝ごはん→②着替え→③歯磨き→④学校の準備(ランドセルに教科書入れる)→⑤テレビみる→⑥7:30にいってきます。
と⑤テレビをみるのようにお子さんの好きな活動を入れておく事で、
もし、歯磨きに飽きて集中が途切れても視覚資料を確認することで「そうだテレビ観れるんだった」と気持ちを立て直すチャンスが生まれます。
まとめ
マルチタスクが苦手なお子さんの場合、こんな事が難しかったりします。
- 会話が一方的になったり、人の話が聞けない等、会話にぎこちなさがある
- 授業で、先生の話を聞きながら、黒板の板書をするのが苦手
- 本やゲームに夢中になっていると、声掛けしても反応がない
- 活動と活動の切り替えが難しかったりする
逆に一つの事にはものすごく集中できるという長所があります。
マルチタスクの苦手さに合わせた関わり
順番に伝える
一つずつの活動に声かけしてあげると、お子さんは、取り組みやすくなります。伝える以外にも、見せる形で示してあげると、いつでもお子さんが確認できますし、何度も注意しなくて済むので、良好な関係でいられる可能性があがります。
事前の予告と見通しを伝える
一つの事に集中しやすいので、お子さんの注意を向けてから、「あと5分で終わりだよ」と活動の終わりを事前に予告してあげると、切り替えがスムーズになりやすいです。
- 料理であれば、事前に作る物の動画を見せてあげる
- スーパーの買い物なら、事前に「今日はお菓子は買わないよ。卵と牛乳を買います。」と約束しておく。
- 初めて所ならスマホでそこの画像を見せてあげ、こんなものがあるよ見せる
このように、見通しを持てるようにしておけると、安心して取り組みやすくなります。
いずれも目で見る、視覚資料が有効です。いつでもどこでも確認できるからです。
成功体験は何よりのモチベーション!?
→スモールステップで、お子さんのできそうな問題を、昨日より、今日、今日より明日といったスタンスで、お子さんの理解度ややる気に合わせて、少しずつ目標をあげていく方が、マルチタスクを苦手なお子さんには向いています。
お子さんなりのペースで、勉強や活動は必ず上達します。
一番心配な事は、「できない」と勉強や活動に消極的になってしまうことです。
勉強が嫌いになってしまったらそれ以上の上達は望めないからです。
ですので、得意さを活かせる、お子さんに合った学習教材を用意してあげ、成功を積み重ねられる体験をさせてあげましょう。
「できた」「分かった」「うまくいった」という成功体験があるとお子さんは、お子さんらしく成長していきます。
※今回紹介した、おススメ学習教材
従来の授業形式の勉強方式より、デジタル教材を利用すると成績が伸びるお子さんもいらっしゃいます。
お子さんに合うかどうかは実際に試してみないと分からないですよね?
まずは試してみる事が大切だと思いますので、是非、無料体験で確かめみて下さい。
・子どもチャレンジ :飽きやすいお子さんでも1日約15分の動画を見るだけでOK&個別指導と、お子さんに最適な学習プランを提案してくれます。
・すららネット :無学年式で、自分のやりたいところから自由に学べます。得意な所を伸ばせて、苦手な所を自分のペースで学習でき、勉強を嫌いにならずに楽しく学び続けられます。音声読み上げ&アニメーション解説で、とても分かりやすいですし、ゲーム感覚で勉強が身についていきます。
・天神 :無学年式で、自由に学べる&一問一答方式の勉強法なので、問題から答え合わせの時間が短く、学んだ事が記憶に残りやすくなります。インターネット不要なので場所を選ばす、全ての教科が音声読み上げ機能付きで分かりやすいです。タブレット教材やドリル教材で勉強しても成果が出ない方にもオススメします。
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ちなみに、これは私個人の感想なのですが、「すららネット」さんを利用されているお子さんは非常に多く、確かに長続きしている印象です。
外来の待合の時間も勉強されていますし、皆さん自分から進んでやっているので、自然に学習が身についていた事に驚きました。
「天神」さんを利用されているお子さんも多く、こちらは一問一答なので、きりよく終わらせられている印象でした。親子でのコミュニケーションで問題を出し合ったりして楽しいといわれるお子さんも多く、お父さん・お母さんもそれで家族で楽しく勉強できたと教えてくれました。
いずれも資料請求&体験は無料です。いずれを請求しても資料は0円ですので、一つにしぼらず、資料を比較してから、お子さんに合ったもの、お子さんが「これならやってみたい」という学習教材を選んでみて下さい。
今回の記事が少しでもお役に立てれば是非シェアをお願い致します。
最後まで読んで下さりありがとうございました。