- 「子どものが上手にしゃべれなくて心配」
- 「サ行がシャ行になってしまうけど、どうしたらよくなるのか知りたい」
- 「滑舌悪くて、家で直そうといているが、中々改善しなくてイライラする」
「お子さんの滑舌が気になります」と保育園や小学校低学年のお子さんのいる、お父さん・お母さんからの相談は多いです。
と、ご自分を責められる方もいらっしゃいますが、決してそのような事はなく、滑舌にはさまざまな発達が関係しています。
実は、「何とかしないといけない!」と、
発音や滑舌自体を直そうと、そのトレーニングだけをしても上手くいかない事が多いばかりか、かえって悪化してしまう場合もあります。
そこで本記事では、お子さんの滑舌について以下の3つポイントにまとめました。
- お子さんの滑舌が悪い場合の3つの背景
- 発音を育てるトレーニング3選
- ご家庭でできる3つの習慣
上記について詳しく解説していきます。
この方法は日ごろからお子さんの支援や子育て相談に対応している、
私や同僚の言語聴覚士さん、作業療法士さんとも常日頃から話をしていて、
「やっぱりこれだよね」と共通した見解の方法です。
専門的な練習や治療はしっかりとした専門機関(医療機関や療育センター等)で続けていく事が大切ですが、
まずはここをしっかりおさえておけば、滑舌が良くなっていったという関わりになります。
最後まで読んでいただくことで、ご家庭や園等で、すぐに実践できる、滑舌や発音が良くなっていきやすい、遊びや生活スキルが分かります。
ぜひ参考にしていだけると嬉しいです😊✨
もし、お子さんの発音の事で困っている方が身近にいらっしゃたら、この記事を教えてあげて下さい。
お父さん・お母さん、先生方の子育ての困り感が少しでも減り、楽しく子育てをしてもらうことを目的にこのブログを続けています。
参考になったと思ったらSNS等で共有してもらえると嬉しいです😊✨
✨自己紹介✨
- アサヒです。臨床心理士・公認心理師です
- 子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています
- 子育て相談&発達障害支援を現役で10年以上続けています
- 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています
- 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます
- 私自身、自閉&ADHDの2人の子どもを毎日子育てしています
- さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、現役で働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを提案できます。
- お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています。
結論 お子さんの滑舌がよくなる工夫
本記事の結論は以下の通りです。
お子さんの滑舌が悪くなる3つの背景
- 発音に関する器官の問題
- 聞き取りの問題
- 興味の問題
お子さんにできるトレーニング3選
- 全身を使う遊び
- 手先を使う遊び
- あごや口周りの筋肉を動かす遊び
ご家庭でできる3つの習慣
- 食事でよく噛む
- うがい・歯磨き
- 大人の言葉かけ
それでは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきたいと思います。
目次から、気になる所を読んでみて下さい。
お子さんの滑舌が悪くなる3つの背景
お子さんによっても違いますが、言葉を話し始めてから4歳5歳ぐらいになるまでは、聞き取りにくい発音になる事は多いです。
成長とともに、発音に必要な機能が発達していくからです。
発音が整っていく可能性もありますので、
まずは、焦らず見守ってあげることが大切です。
ですが、そうはいっても気になるお父さん・お母さんもいらっしゃるので、
そんなご家庭にはお子さんの滑舌が悪くなる3つの背景がある事を説明しています。
- 発音に関する器官の問題
- 聞き取りの問題
- 興味の問題
発音に関する器官の問題で滑舌が悪い場合
発音に関する器官は、構音器官(こうおんきかん)と言いますが、
全身の粗大運動(体操やダンス、遊具で遊ぶ等)が未熟な場合、
細かな動きがうまくできずに滑舌が悪くなっている場合があります。
ですので、発音には運動による体のコントロールが重要になります。
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滑舌だけでなく、心と体が成長するかもしれません。
聞き取りの問題で滑舌が悪い場合
聞き取りの問題として、聴覚に正しく聞き取る力があるのか、
知的な発達が関係していないかや、
聞いた内容から単語のかたまりを認知する力(音韻認知)等が苦手な可能性があります。
興味の問題で滑舌が悪い場合
また器官や発達は問題なくても、興味の問題が関係している場合があります。
どういう事なのかというと、
他者とのコミュニケーションに興味があまり湧かないお子さんの場合、
相手に伝わったかどうかは関係なく会話を続けるために、
正しい発音に気付いて直そうという事に意識が向いてない事があります。
- 食べ方や飲み込みが気になる
- 聞き間違いが多い
- 舌足らずなしゃべり方が続く
- そもそも何を言われているのかピンとこない
上記の様子が続くようであれば、専門機関(医療機関や療育センター等)への相談も検討してみて下さい。
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滑舌がよくなる3つのトレーニング
滑舌が悪くて、小児科や口腔外科といった専門的な機関に言っても、
「もう少し成長してから」と言われる事や、
「お子さんの成長の様子をみていきましょう」と言われる事があります。
そのような際に、専門的な治療を開始する前に滑舌が気になるお子さんに、
お子さんができるトレーニング3選をご紹介します。
1:体を動かす
お子さんの運動や筋肉の発達は、体幹から手先や口の周りといった細かい筋肉へと徐々に進んでいきます。
- 走るのがぎこちない
- 座っていてもフラフラする
- 姿勢を保持するのが難しい
- 口が空いている時が長い
上記のように、お子さんの場合は口の周りを鍛える前に、
まずは、体の幹の部分となる大きな筋肉をしっかりとつけてあげる事が重要なんです。
運動でいうと全身運動で、粗大運動ができるようなってこないと、口周りの細かい動きをコントロールするのは難しい可能性があるんです。
言語聴覚士さんからすると、サ行は舌を数ミリ単位で動かしたり、力のコントロールも繊細な調整が必要と話しているぐらい難しい動きだったりするそうです。
全身運動で腕や足を思うように動かすのが難しい段階で、
いきなりこのような口周りの繊細な動きのトレーニングをやっても中々上達していきません。
滑舌が気になった時は、まず全身運動ができているのか、しっかりと筋肉がついているのか姿勢や走り方を観察してあげましょう。
おススメの遊び
- 鉄棒にぶら下がる
- トランポリン
- ブランコ
- ジャングルジム
このように、ただ走ったり、歩いたりするだけでなく、坂道を走しる、公園の遊具や、家の中でもできる運動遊びも体を大きく使っていくのでおススメです。
例:家の中では、お父さん・お母さんにしがみついてもらって、ブラブラゆらしてみたり、お馬さんごっこでお父さんの上に乗って、上半身だけでバランスをとるのも良いでしょう。
コロナで家の中の時間も増えていらっしゃる方はトランポリンが万能です。
家に大きなおもちゃを置いておくのがイヤなご家庭は
子ども向け大型遊具レンタルのサブスク「サークルトイズ」がおススメです。
公園に行かなくても家の中で思いっきり体を動かせます。
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家がオモチャでいっぱいになることはありません。
ですが、現実的には、家で運動をみるのも限界があります。
医療機関等で言語聴覚士さんにサポートしてもらえるならもちろんそれがいいです。
それが難しい場合、運動の専門家に任せてもいいかもしれません。
運動教室が滑舌がよくなる近道かも
さまざまな運動がありどこを選べばいいか迷いますが、
私は、多種目スポーツができる「JJMIX」さんがおススメです。
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2:手先を動かす
「滑舌と関係ないじゃん!」と思いがちですが、
関係ないようで関係しているんです。
細かい筋肉や動きのコントロールが必要だからです。
手先の動きは、肩と腕、指先が連動していないとスムーズに動かせないですし、
細かい力のコントロールも必要です。
このように目に見える筋肉や体の動きがスムーズになってくる事で、
目に見えない口周りの動きもスムーズに練習していけるようになります。
おススメの遊び
- 広告や新聞紙を破く
- 段ボールや水で描けるお絵描きシートにお絵描きする
- 折り紙を折る
- 積み木やブロックで遊ぶ
- ハサミやノリで工作をする
このような手先を動かす遊びもどんどんやってみてあげて下さい。
破いたり描いたり折ったり、手指動きは力のコントロールや、細かい筋肉の動かし方の練習になります。
滑舌の問題だから、口周りだけに集中すればいいんだと思いがちなのですが、
このような思い通りに自分の体を動かせることが発音の練習やトレーニングを始めていく前の重要なステップです。
日ごろのお子さんの様子を観察していて、こういった動きがまだぎこちない時は、
まず全身の運動や手先の運動から初めてあげる事が大切です。
ちなみに何回でも大きく、伸び伸び描けるのは水かき塗り絵シートでおススメです。
※レゴブロックは万能!?
お子さんの手先の器用さや創造力を育てていくには、レゴブロックがおススメです。
つまむ動作はもちろん、見本と一緒に合わせる模倣練習だけでなく、自分で創造して遊びを広げる遊び等、一度にさまざまなお子さんの能力を刺激してくれるからです。
1歳から遊べる「レゴデュプロ」も長く使えます。
王道の黄色のアイデアボックスも、男女問わずに、お子さんが夢中になってくれるので、まさしく万能と言えます。
一家に一台あるとお子さんのいろんな発達をうながしてくれますよ。
3:あごや口周りの筋肉を動かす遊び
色々な体の動きがスムーズに動かせていたら、口周りの筋肉を動かす遊びも、お子さんが楽しいと思える範囲でどんどん取り入れてみてあげましょう。
一番は楽しく遊んでいる内に自然と口や舌を動かす練習になっていたという遊びがポイントになります。
以下におススメの遊びを紹介しておきますね。
- 言葉遊び: しりとりゲームや乗り物の名前ゲーム、「あ」から始まる言葉をいくつ言えるかゲーム
- 吹く遊び: オモチャのラッパやハーモニカを吹く、シャボン玉や風船を膨らませる、ストローで吹く
- 舌を動かす遊び: アッカンベーと舌を出したり、ペロペロと舌を上下に動かしたり、レロレロと舌を左右に動かす。
ご家庭でできる滑舌が良くなる3つの習慣
トレーニング以外でも滑舌がよくなる関わりはできます。
ご家庭でもできる滑舌がよくなるための3つの習慣は以下の通りです。
- 食事でよくかむ
- 歯磨きやうがい
- 大人の言葉かけ
1:食事でよく噛む
食事中によく噛んで食べることも発音にはとても重要です。
しっかりと嚙んでたべる事で舌も活発に動きます。
食べる力は話す力につながってくるので、3食しっかりとよく噛んで食べる習慣は大切です。
また、その際に、汁物がこぼしやすいかどうかもよく観察してあげましょう。
飲み物を飲むことも舌の動きが関係しているからです。
コップを使って飲み物をこぼさず飲む習慣も発音の練習には大切です。
さらにいうと、口についたジャムをなめてとる動きや、ソフトクリームをなめる動きもよい練習になりますので機会があればチャレンジしてみてあげましょう。
食事中の姿勢や食べるのが遅いのをどうにかしたい等、お子さんの食事での困りごとは、
別の記事で原因から効果的な対応まで心理学に基づくアプローチを詳しくまとめてありますので気になる方は、ぜひあわせて読んでみて下さい。
2:歯磨きやうがい
歯磨きやうがいか、口の中全体を動かすのに効果的です。
歯磨きやガーゼ磨き等で、歯だけでなく、
ほっぺの内側や歯茎も軽くマッサージしてあげると口の中の感覚を高めていけます。
うがいもちょっと冷たい水でうがいしてみるのもよいです。
まだまだ小さいお子さんは仕上げ磨きはお父さん・お母さんですので、
このような習慣も取り入れてみて下さい。
歯磨きが嫌がらないようになるには、別の記事も参考にしてみて下さい。
3:大人の言葉かけ
小さい頃は発音が聞き取りにくくなるのはよくあることなので、
その都度言い直しをさせたりしなくてもいいでしょう。
多くの場合、お子さんは自分では正しく言えていないことに気が付いていないので、
何回も言い直しをさせると混乱してしまうからです。
滑舌が気になるお子さんは、聞き取る力が十分に発達していない場合があるので、
「ゆっくりとはっきり」伝えてあげる習慣があるとお子さんは聞き取りやすいので、覚えて言いやすくなります。
もし、言い間違えたり、間違えた発音をしても、言い直しをさせるのではなく、
何が言いたかったのかくみとってあげて、「〇〇だよね」と「ゆっくり、はっきり」と伝えてあげましょう😊✨
まとめ
一緒に働いている言語聴覚士さんは、現代の食文化では、
食事を食べる時に嚙んで食べる回数がものすごく減った事で、
細かい筋肉のコントロールが鍛えられなくなったと話されていました。
私も毎日のように子育て相談に応じる中で、確かに滑舌は悪いけど、そもそも体幹が幼い、手先が不器用なお子さんが多いです。
そのような場合は、全身の筋肉を上手に使えるようになることの方が重要です。
運動教室はお子さんも楽しく通え、滑舌がよくなるだけでなく心身の発達にも良いので、
幼いころからはじめるにはピッタリです。
さまざまな運動がありどこを選べばいいか迷いますが、
私は、多種目スポーツができる「JJMIX」さんがおススメです。
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身体機能をUPしてくれる楽しい運動で、
お子さんの滑舌だけでなく、運動神経も伸ばしてみませんか?
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家で何とかしたいと思うご家庭には、トランポリンがおススメです。
動き回らず、ほどよい全身運動で口の周りの筋肉にも効果的で、
なおかつ、メンタル面の安定にもなるからです。
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子ども向け大型遊具レンタルのサブスク「サークルトイズ」がおススメです。
公園に行かなくても家の中で思いっきり体を動かせます。
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お子さんの手先の器用さや創造力を育てていくには、レゴブロックがおススメです。
つまむ動作はもちろん、見本と一緒に合わせる模倣練習だけでなく、自分で創造して遊びを広げる遊び等、一度にさまざまなお子さんの能力を刺激してくれるからです。
1歳から遊べる「レゴデュプロ」も長く使えます。
王道の黄色のアイデアボックスも、男女問わずに、お子さんが夢中になってくれるので、まさしく万能と言えます。
一家に一台あるとお子さんのいろんな発達をうながしてくれますよ。
上手に言えるように家で練習をすることは、発達していない機能を使う事になるので、
お子さんにとって失敗体験が積み重なり、「話すの嫌だな」という事につながってしまう場合があります。
お子さんが嫌がっているのに続けてしまうとますます話すことが嫌いになっていってしまい、コミュニケーションが苦手なお子さんになってしまいやすいんです。
ですので、無理にいわせるのだけは避けてあげましょう
楽しく遊びをしながら、自然と口周りの筋肉が鍛えられて、発音が育っていく。
そんなお子さんに合った関わりから、お子さんの成長を見守っていってあげましょう。
- お子さんがコミュニケーションをストレスに感じている
- 友達との会話がうまくいかない
このような場合は医療機関に相談しても良いかもしれません。
最後まで読んで下さりありがとうございました。