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【歯磨き嫌いを克服】子どもが楽しく歯磨きできる5つの工夫

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  • 「しっかり磨かないといけないのに、泣いて嫌がる」
  • 「口の中にブラシを入れられることを嫌がって口を閉じる」
  • 「腕や手を押さえつけようとするとますます抵抗する」

どうしたら嫌がらずに歯磨きをしてくれるんだろうとお悩みになられた事はありますか?

仕上げ磨きの際に、毎回嫌がれると、「正直しんどいなあ」という時やストレスに感じる事もありますよね。

歯磨きはとても重要な生活スキルですが、完璧に一人で磨けるようになるのは小学校に入ってからになります。

お子さんを支援していると、歯磨きが嫌いな理由・背景はさまざまな事が多いです。

押さえつけられるのが嫌だったり、口の中が敏感だったり、好きな遊びが中断されて嫌な子もいます。

そこで本記事では、今日から実践できる、お子さんが楽しく歯磨きできる為の5つの工夫についての解説しています。

また、おススメの歯磨きグッズも紹介いたします。

一緒に支援している作業療法士さんと子育て相談で実際に対応し、保護者さんから効果があったという内容ですので、ご自分のお子さんに合うような方法がみつかるかもしれません。

今回の記事を読んで気になったら試してみていただけると嬉しいです。
少しでもお多くのご家庭の悩みを解決したくて発信しています。この記事がちょこっとでも役に立つと思ってくだされば、是非SNSでのシェアをよろしくお願いします。

  • アサヒです。臨床心理士・公認心理師です。
  • 子育て相談&発達障害支援を10年間続けています。
  • 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています。
  • 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます。
  • 私自身、2人の子どもを毎日マインドフルに子育てしています。
  • さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを実践しています。
  • 同じ悩みでもお子さんやご家族のスタイルに合わせた対応をしています。
  • お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています。

お子さんが楽しく歯磨きできる5つの工夫

  1. 優しく慣れる所から試してみる
  2. 時間帯や場所・声かけを変えてみる
  3. 好きを使う
  4. ローテーションにする
  5. 歯医者にたよる

優しく慣れる所から試してみる

歯磨きを嫌がるお子さんの中に、口の中の感覚が敏感で、

口の中に歯ブラシを入れられることが不快

さらには「痛い」と感じやすい子もいるんです。

そのようなお子さんには、歯をきれいにする事も大切ですが、刺激に少しずつ慣れていく事を優先してあげた方が後々スムーズに歯磨きができる場合が多いです。

じゃあどうやってやっていけばいいのか?

口のマッサージから初めてあげましょう。

お口のマッサージ

口の中が敏感なお子さんには、まず歯ブラシではなく、お父さん・お母さんの指で口の周りや歯をタッチしてあげる所から、慣れていく事が大切です。

そのようなタッチも嫌がる場合は、口から離れた場所(脇・お腹等)からタッチやコチョコチョを始めるのがおススメです。徐々に口の周りまでタッチを近づけてあげましょう。

刺激に慣れてきた後でも、いきなり歯ブラシよりは、シリコン製の歯ブラシや、指にガーゼを巻いた「ガーゼ磨き」等で、親御さんが指を口に入れて刺激を与える口のマッサージは効果的です。

歯ブラシも最初は、スポンジ状であったり、柔らかい素材のもの等、なるべく刺激が弱いものを選んでいただけると良いと思います。

もちろん、お子さんによっては、マッサージしなくても、歯ブラシで大丈夫だったという子もいらっしゃるので、いろいろ試してみてください。

口の中の感覚が敏感なお子さんの歯磨きは、

「焦らず、長い目で刺激に慣れていく事」がとても大切になります。

時間帯や場所、言葉かけを変えてみる

歯磨きの時間は、寝る前だと上手くいかない事が多いです。もちろん、寝る前に歯磨きができればそれにこしたことはないですが、「眠い」と思っているお子さんって機嫌悪いですよね。そんな時の歯磨きは大変で、中々すんなりやらせてもらえないのではないでしょうか。

同じように遊んでいる最中に遊びをやめて歯磨きをするというのも、嫌がるお子さんは多いです。

もともと、機嫌が悪くなりやすい状態にあって、その中で歯磨きをするのはお子さんにとってもお父さん・お母さんにとってもストレスですよね。

そのような際に、時間帯と場所を変えてみることで、上手くいくことがあります。

おススメの時間帯や場所は次の通りです

  1. 家族の協力が得られる時間帯
  2. 子どもが機嫌のよい時間帯
  3. お風呂の時間: 落ち着いてできる事が多い
  4. 鏡の見られる場所:不安がやわらぐ
拒否が強い場合は、そのまま続けると逆効果になりますので、時間をあける事が大切です。

言葉かけ

歯磨きが楽しいと思ってもらえるように、楽しい雰囲気つくりも大切です。

歌いながら楽しく磨く

「おかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」で流れる歌や、今好きな歌をお父さん・お母さんが歌いながらやってみる

ほめながら磨く

「お口開けるのが上手になったね」

「そんな大きく開けられるんだ」

「下のはへっちゃらになってきているね」

数を数えて、お子さんに見通しをもてるように

「10数えたら歯磨き終わるよー。」

「前よりも多くできるかな数えてみるよ」

どこを磨くか伝えながら

「今から上の歯を磨きます」

「右下の歯の裏側まいりまーす!」

好きを使う

お子さんの歯磨きへのやる気を引き出す・関心を持ってもらう工夫として、お子さんの「好き」を使うのが有効です。

・好きな味の歯磨き粉 好きな味が選べるので、歯磨きに誘いやすいです。

・好きなキャラクターの歯ブラシ: 「歯磨きするよー」は気乗りしてこなくても、好きなキャラクターを使用することで、「アナとエルサが呼んでるよー!」と呼ぶとすんなり来てくれたことを思い出しました。

ちなみに家の歯磨き粉と歯ブラシはこれです。

他にも好きな事(アニメやYOUTUBE)に夢中になっている間に終わらせてしまうのもよいでしょう。

→刺激がそれるので、お子さんからすると「気が付いたら終わってた」と身構えなくてもいいかもしれません。


歯磨き動画で一緒に楽しく

絵本や動画で歯磨きの大切さを伝える

なぜ歯磨きが大切なのかを、絵本や動画を使ってお子さんに伝えます。虫歯予防への関心や、小さいお子さんは「バイキンがきちゃう!」と、歯を磨くことの大切を実感できるようになります。



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ローテーションにする

いろいろと工夫をしても、歯磨きをするのが難しい、それでも嫌がるお子さんはいると思います。そんな場合は、無理にすべての歯を磨き切ろうとしないで、できる範囲から調整していくことも大切です。「このくらいなら頑張れる」という目安があるとやってみようと思えるからです。

ローテーションの例

・1回の歯磨きですべての歯を磨き切るのが難しければ、「朝は下の歯」「昼は上の歯」「夜は歯の裏」

・「今日は下の歯」「明日は上の歯」等

・歯磨きの手順表をみながら、「今日はここまでやろうと」とそれをみながらやってみる。

このようなローテーションで食事ごとや、日にちごとにしっかり磨く場所を分けてローテーションで磨いていくことで、スムーズに、ササっと歯磨きが終わるので、抵抗も少なくなります。少しずつできる所から慣れていって次第に、一回で磨ける範囲を増やしてあげると、より自然に歯磨きができるようになる事が多いです。

また、毎食後に磨くのに抵抗があるようであれば、1日1回だけしっかりと磨いていくように、できる範囲からすすめてあげるのが、おススメです。

番外編 ソニッケアの電動歯ブラシはお子さんも楽しく磨けますし、専用のアプリ「sonicareKids」を使うと可愛いキャラがでてきて、一緒に歯磨きができます。全ての歯を磨く時間は2分で済みますし、30秒ごとに磨く場所を決めて歯磨きができます。手順表でローテーションも大切ですが、アプリを使って、ローテーションで磨いていくのもお子さんは楽しく歯磨きができるのでおススメです。電動歯ブラシ自体お子さんは気に入りやすいこともあり、アプリのキャラも可愛くていろんな着せ替えもできるので、結構お子さん自身からやる気になってくれるので、とても助かります。家では電動歯ブラシと仕上げ磨きセットでかなり愛用してます。

歯医者さんにたよる

お父さん・お母さんに歯を磨いてもらうのは嫌がるけど、他の誰かなら頑張れるという事もあります。日頃から歯磨きを嫌がるお子さんは、上記のような歯磨きの工夫と一緒に、定期的に歯医者さんに通い、みてもらうこともおススメです

結果的に虫歯の予防につながっていればいいからです。お父さん・お母さんだけで何とかしようとすると大変ですし、押さえつけないと磨かせてくれないという相談も多いのが実際で、皆さんどのご家庭もお子さんの歯磨きは苦労されています。そんな中で、歯医者さんではお利口さんにできたというご家庭も少なくありません。歯医者に通う前のポイントとしては、

  • 事前に歯磨きに抵抗があることを相談できる
  • ママ友や口コミから小さいお子さんの治療もやっている歯医者を教えてもらう
  • お子さんに「怖い場所」だと思わせず、「かっこいい、お兄さんになれる」「気持ちよくゴシゴシしてもらえる」等の楽しいイメージをもっていただく。

もちろん、始めての場所に行くことを嫌がるお子さんや、最初は抵抗があるお子さんもいると思いますので、

  • 散歩やドライブで、歯医者さんの近くに行ってみる
  • 歯医者のホームページを見せて、興味を引く
  • 行けたらご褒美

等の言葉かけをし、イメージできるようにしてあげたり、やる気を引き出してあげたりすると、最初の一歩を踏み出しやすくなるでしょう。

歯医者さんで楽しく歯磨きができるようになれば、そこから家の歯磨きも楽しくなる可能性がありますし、歯医者さんからいろいろなアドバイスもいただけるので、是非、ご家族だけで何とかしようとせず、お子さんが楽しく磨ければいいかと割り切ってみると案外楽になる事があります。


まとめ

お子さんによって、口の中が敏感であったり、寝る前は機嫌がわるかったり、もっと遊びをしたかったりと、感じ方はさまざまです。ご自分のお子様に合わせて、5つの工夫を参考にしていただきながら、お子さんのできる範囲から無理をしないで、すすめていけるのが、長期的にみていくと、お子さんは楽しく歯磨きができるようになると思います。

  • 少し前は、歯ブラシも嫌だったけど、口の中にいれてくれた。
  • 自分から下の歯は磨いてくれるようになった
  • 動画見ながらだと一度にすべての歯を磨けるようになった

等々、お子さんの成長を見守りつつ、歯ブラシに慣れ、歯磨きを習慣にしていっていただければと思います。

補足:ちなみにですが、上手に歯ブラシができるようになるためには、手首の動きが重要になります。ひじや肩だけで磨くと細かい所の磨き残しがあるので、スムーズに、細かい所まで磨けるようになるコツとしては、ひじを固定してあげると細かい動きができるようになったりします。

お子さんの歯磨きに苦戦した際は、5つの工夫をぜひ試してみてください。

最後まで読んでくださりありがとうございます。