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お子さんのウソに効果的な対応とウソつきになる対応を心理師が解説します。

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  • ウソで逃げないように育つにはどうしたらいいんだろう?
  • 子どもがウソをついた時にどう関わったらいいんだろう?
  • よくウソをつくけど、何か効果的な対応ってないのかな?

お子さんがウソをついた時に困った事や、お子さんがウソをつかないように育つにはどうしたらいいんだろうと思った事はありますか?

幼児期(2歳ぐらいから6歳ぐらいまで)のお子さんのウソは、お子さんの年齢や発達によって変化していきます。

前回の記事では、幼児のお子さんがウソをつく5つの心理的背景について解説しました。

【幼児編】子どもが嘘をつきやすくなる5つの心理的背景を心理師が解説します子どもが嘘をついた時の対応について困ったことはありますか?本記事では、子どもがいつからどんな嘘をつくようになるのか、ウソをつく5つの心理的背景とウソをつきやすくなるメカニズムについて心理師が解説してあります。お子さんのウソの原因を知りたいお父さん・お母さんはぜひ読んでみて下さい。...

今回の記事では、以下の3つのポイントについてまとめました。

ウソが増える注意したい関わり方

ウソに対して効果的な5ステップの関わり方

ウソが減る親子遊びと絵本3選

最後まで読んでいただくことで、お子さんのウソに動じずに自信をもって関わる事ができるようになります。

お子さんのウソで困りたくないと思うお父さん・お母さんはぜひ今回の記事を読み試してみて下さいね。

お父さん・お母さん、先生方の子育ての困り感が少しでも減り、楽しく子育てをしてもらうことを目的にこのブログを続けています。

参考になったと思ったらSNS等で共有してもらえると嬉しいです😊✨

✨自己紹介✨

  • アサヒです。臨床心理士・公認心理師です
  • 子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています
  • 子育て相談&発達障害支援を現役で10年以上続けています
  • 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています
  • 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます
  • 私自身、自閉&ADHDの2人の子どもを毎日子育てしています
  • さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、現役で働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを提案できます。
  • お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています

結論:お子さんの嘘つき予防&改善法

お子さんのウソ、特に幼児期のウソに対しては以下の対応を意識してみて下さい。

お子さんが噓つきになりやすくなる注意したい4つの対応

  1. 犯人さがしをする
  2. 強く怒る・しかる
  3. 大人がよくウソをつく
  4. コミュニケーションが少ない

お子さんのウソに効果的な対応5ステップ

  1. 話を聞く
  2. 共感する
  3. どうしたらいいのかを教える
  4. ポジティブな言葉かけ
  5. 正直でいることの大切さを伝える

記事の中では以上の対応についてさらに詳しく解説していきます。

また、記事の後半では、ウソに効果的な親子遊びや絵本も紹介していますので、読んで下さると嬉しいです。

子どもが嘘つきに!?注意したい4つの関わり

 

  1. 犯人さがしをする
  2. 強く怒る・しかる
  3. 大人がよくウソをつく
  4. コミュニケーションが少ない

1:犯人さがし

「誰がやったの!?」

ついつい、言ってしまいがちですよね。

うっかり言ってしまいたくなりますが、実は犯人さがしのような言葉かけはかえってお子さんのウソを増やしてしまうんです。

お子さんからすると犯人さがし=責められると受け取ってしまうからです。

疑われたり、責められていると、自分を守ろうとして、ウソが増えます。

そしていきなり「誰がやったの!?」と疑われてしまうと、お子さんは怖くなってしまいます。

そうすると、自分の気持ちや思っている事をうまく言えず、黙っていよう、どうにか逃れようとウソにウソを重ねていってしまうんです。

じゃあどうしたらいいの?

大丈夫ですよ。犯人さがしに変わる効果的な関わりを後半で紹介していきます。

2:怒る・叱る

前半の記事でも解説した通り、幼児の嘘は、自分を守る為に機能している事が多いです。

【幼児編】子どもが嘘をつきやすくなる5つの心理的背景を心理師が解説します子どもが嘘をついた時の対応について困ったことはありますか?本記事では、子どもがいつからどんな嘘をつくようになるのか、ウソをつく5つの心理的背景とウソをつきやすくなるメカニズムについて心理師が解説してあります。お子さんのウソの原因を知りたいお父さん・お母さんはぜひ読んでみて下さい。...

ですので、日常的に怒られていると、お子さんは本当の事を言うのが怖くなります。

本当の事を言って謝っても良いことがないからです。

ウソをつくことで、怒られなかった・怖い思いをしないで済んだと安心が得られている状況が続くとどんどんウソが増えていきます。

お子さんの事で怒りやすくなっている場合、「怒りの悪循環」にはまっているかもしれません。

自分がそうかもと思う方は、ぜひ、「怒りの悪循環」と「脱!怒りの悪循環」についてまとめた記事を下記に載せておきますので、そちらを参考にしてみて下さい。

3:親のウソが多い

お父さん・お母さんが日常的にウソをつくことが多いと、お子さんもそれをマネします。

ウソが普通のことだと学んでしまうからです。

当たり前のことですが、ウソを増やさないためにはお父さん・お母さんがお子さんにウソをつかずに正直でいる事が大切です。

4:コミュニケーションが少ない

話をしても関心を持ってもらえなかったり、理解してもらえなかったりすると、お子さんは自分の気持ちを言いにくくなります。

そもそもお子さんはコミュニケーションを通して、お父さん・お母さんから信頼や理解、注目をしてもらいので、満たされないとウソをつきやすくなるんです

どうしてウソをつくの?

今までのコミュニケーションではダメだから、もっと注目してもらわないといけないと思ってしまうからです。

ウソをついてでも注目を浴びたいと思ってしまうんだ。

お父さん・お母さんの興味・関心を伝えるには、目を合わせてあげる事も大切です。

話を聞いているつもりでも、スマホやPC・テレビに視線が言っている場合、ウソをついてでも関心をもらいたくなるかもしれません。

幼児のウソに対する5つの効果的な対応

  1. 話を聞く
  2. 共感する
  3. どうしたらいいのかを教える
  4. ポジティブな言葉かけ
  5. 正直でいることの大切さを伝える

1:話を聞く

子供が嘘をついた時は怒らず、冷静になってゆっくり話を聞きます。

怒りや叱責ではなく、お父さん・お母さんの冷静で理解のある態度は、

  1. お子さんに話すことが大切であることを伝える
  2. お子さんが素直に自分の気持ちや状況を話しやすくなるからです。

例:お友だちのオモチャを持ってきて「僕の」しまった時。

それは、友だちのオモチャだよね?どうして僕のって言ったのかな?と確認します。

それに対してお子さんが「知らない」と答えとしても、グッと言いたくなる気持ちを我慢し、

欲しくなっちゃったのかな?もっと遊びたかったのかな?それともうらやましかった?

とお子さんの動機を選択できるようにして言いやすくしてあげましょう。

このように冷静に話を聞く事で、お子さんは自分がどうしてやっちゃったんだろうと、自分の行動の理由を考えます。

また、お父さん・お母さんもお子さんがウソをつく背景にある感情や欲求を理解できます。

2:共感する

お父さん・お母さんが共感するということは、お子さんが何か感じている時に、その感情が正しいかどうかではなく、その感情があること自体を受け入れ、お子さんの気持ちに理解を示すということです。

大人が共感してあげることで、お子さんは自分の気持ちを理解し、表現できるようになります。

ポイントはお子さんの感じた感情が正しいかどうかではなく、まずはそういう気持ちだったんだと伝えてあげることです。

先ほどの例の続きで、もしお子さんが「もっと遊びたくてもってきちゃった」と言えたとします。

その際に、「そのオモチャで遊ぶのが楽しかったんだね。」とまずはウソをつかなくてもいいように、気持ちを受け入れてあげましょう。

自分の正直な気持ちが理解され、受け入れてもらえたと思う事でウソではなく、正直に話そうとお子さんは思えるからです。

3:どうしたらいいのかを教える

⇒誰がやったのかと犯人捜しをして怒るのではなく、やってしまった問題を一緒に解決しようとしている姿勢をみせることが大切です。

誰がやったのかと厳しく聞く事でお子さんはウソでごまかしやすくなるからです。

例:誰が牛乳こぼしたの?⇒僕じゃないよ

より、「こぼしたら、タオルで拭けばいいよ」と、行動を伝えてあげましょう。

先ほどのオモチャをもってきてしまった例も同じです。

誰が持ってきたの?と言葉で責めたるより、「明日、お友だちに一緒に謝りにいこうか」と伝えげあげましょう。

犯人さがしをして怒るより、解決するための行動を伝えてあげる。

このようなお父さん・お母さんのサポートと理解があってこそ、親子の信頼関係の構築につながり、お子さんはウソをつかない良い行動を育めます。

4:ポジティブな言葉でフィードバックする

ウソを減らしていくには、お子さんが正直に言え、良い行動をとれたら必ず褒めてあげましょう。

ダメな事をしたらダメなことが増えるより、良いことをしたら、良いことがあるよ

という、悪いことに悪いことが重なる伝え方より、良いことをしたらまた良いことが起きるよという伝え方の方が子どもはやる気がでるからです。

例:オモチャ片付けないならオモチャもう買わないよ

例:オモチャ片付けられたら、また新しいオモチャが来ても大丈夫だね

先ほどのお友だちのオモチャを持ってきてしまった場合も、

正直に言って謝れたことを「正直にごめんねって言えたことはエラかったね。お友だちも安心したと思うよ」とお子さんのよい行動をフィードバックしてあげます。

そうすることで、「良い行動=褒められる=嬉しい」というポジティブなサイクルになる事を経験できます。

ポジティブなサイクルになることで、良い行動が増え、お子さんの自己肯定感やモチベーションがあがるようになります。

5:正直でいることの重要性を伝える

問題が解決したタイミングでウソをつくより、正直でいることの大切さを伝えてあげましょう。

その方がお子さんも冷静に自分の行動を振り返る事ができ、お父さん・お母さんの伝えたい事が伝わりやすいからです。

その際に、先ほどの悪いことに悪いことが重なる伝え方より、良いことをしたらまた良いことが起きるというネガティブなサイクルとポジティブなサイクルを意識して伝えてあげると効果的です。

例:オモチャを黙って持ってきて、ウソをついたらお友だちは悲しいし、もし、分かったら一緒に遊んでもらえなくなるかもしれないね。

例:でも正直に伝えることができたら、お友だちも許してくれるかもしれないし、これからも仲良く一緒に遊んでくれるかもしれないよ。だから、今度からは正直に言ってね。

と、お子さんが正直でいることが、お友だち関係や人との信頼関係を築いていける手段であることを伝えてあげましょう。

他の例でも同じです

牛乳をこぼした事をウソをついた場合、本当の理由を確認してあげ、正直で話せば、お父さん・お母さんは問題を一緒に解決したり、手伝ってあげたりサポートができる事を伝えます。

このような関わりによって、お子さんはウソをつくよりも、正直でいる方が問題解決や、人間関係が良くなることを学んでいけるんです。

お子さんのウソが減る親子遊びと絵本3選

幼児のお子さんが楽しく正直でいる事の大切やウソをつかないように育つためのおススメの遊びを紹介します。

ごっこ遊び

ごっこ遊びは、親子で一緒に様々な役割になりきり、普段の日常をいったん忘れて役になりきり楽しむことができます。

ごっこ遊びのメリットとしては、以下の4つがあげられます。

1:気持ちを素直に表現できる

自分の気持ちや考えをキャラクターや役を通して伝えることで、お子さんは言葉にしにくい感情を安全な空間で表現できます。

2:正直でいる事の大切さを伝えられる

ごっこ遊び中に、役割が正直であることが求められる場面をあえて作る事ができます。

お子さんはその役になって正直に振る舞うことで、褒められ、良い経験ができることで、ポジティブなサイクルや、正直さの大切さを理解できる機会になります。

3:ウソではなくどうしたらよいかを考えられる

ごっこ遊びでは、キャラクター役のお子さんがさまざまな問題に対処する場面も作れます。

そんな時お子さんは自分の役になりきり、どうしたらいいのか考える力を発揮し、さまざまな状況に対応する事を学びます。

ごっこ遊びの世界の中で色んな行動を試行錯誤できるんです。

4:親子の絆を深められる

親子でのごっこ遊びは、お互いのコミュニケーションを深めるとても良い機会です。

お子さんは自分のキャラクターを通してお父さん・お母さんと対話できます。

親子で一緒に楽しめますし、お子さんからしてみるとポジティブな経験を通じて成長し、正直さを自然に身につけられます。

ごっこ遊びは、家庭内での楽しい学びと、親子の絆を深める素晴らしい機会になるのでぜひ試してみてください。

ウソについて知るおススメの絵本3選

お子さんがウソについて考えるようになるおススメの絵本を紹介します。

興味があればぜひお子さんに読んであげてみて下さい。

コップを割ったねずみくん


ねずみくんの絵本シリーズの1冊です。

コップを割ってしまったねずみくんが、お母さんに叱られないために他の動物のせいにしようとします。

いろんなウソをかんがえます。でも本当にお母さんにウソをついてだませるのか。。

正直でいることの方がよっぽどいいことが伝わる絵本です。

あたし、うそついちゃった

子ギツネのルースが、お友だちの落とし物の小さなカメラを自分のものだとウソをつきます。

この絵本は、お子さんがウソをつくまでの心の様子をお子さんの目線でとっても分かりやすく描かれています。

そしてウソをついた後の後悔した気持ちも描かれており、ウソはよくないね、と親子で共感しあえる1冊です。

うそ

うそをつくのはよくないこと。でも、うそをつかない人っているのかな。

人はたくさんウソをつくきます。

その中には、人を喜ばすウソもあります。

そんなダメなウソをと良いウソについて考える事ができる1冊でウソについて分かりやすく分析されています。

まとめ

ウソをついてはいけない理由をお子さんに分かりやすく伝えるのは難しいです。

知らず知らずのうちにお子さんのウソを増やすような関わりをしていることがあります。

そのことに気づき、ポジティブなサイクルが増えてくると親子での時間が充実します。

今回ご紹介した、ウソを増やしてしまう注意したい関わりの中で、

日ごろから相談に対応していると、「怒る」と「叱る」の悪循環になっている親子がおおように思います。

ネガティブなサイクルを抜け出すためにも「怒りの悪循環」や「脱!怒りの悪循環」について理解して関わるだけでも親子の関係が良好になります。

お子さんが自信をもって自己主張できるように育つきっかけにもなりますので、気になる方はぜひあわせて読んでみて下さい。

また、ウソについて教えるのは難しいです。

ですが、親子での遊びや絵本を通すことで、小さいお子さんでも理解しやすくなります。

ウソについて一緒に話してみる機会として、ごっこ遊びや絵本を通して体験・お話してみて下さい。

ウソをつくより正直でいた方がよいことが分かる

ウソをつくまでの心の様子やウソをついた後悔が分かる

良いウソをダメなウソについて考える

今回の記事が少しでもお役立ちできたら幸いです。

お子さんのウソは心配になりますよね。

そんなウソも親子で共有する楽しい時間が成長と絆を育むカギになります。

今回の関わりや遊びが親子の絆を深めるきっかけになれれば嬉しいです。

もし、参考になったらSNS等で広めてもらえると嬉しいです😊✨

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最後まで読んで下さりありがとうございました🍀