- もってないオモチャをもっていると言う
- お友だちの物を持ってきても知らないいう
- 片づけていないのに片づけたという
- 遊園地に行ってないのに行ったという
- 落書きしたのにやってないという
お子さんのウソにどう対応していいのか困った事はありますか?
ウソか本当か分からない時もあり関わりに困る事だってありますよね💡
ウソを治すにはどうしたらいいんだろうと悩むお父さん・お母さんは多いです。
幼児期(2歳ぐらいから6歳ぐらいまで)のお子さんのウソは、お子さんの年齢や発達によって変化していきます。
本記事では、小学校入学前のお子さんがウソをつく5つの心理的背景ついて、公認心理師の立場から詳しく解説してあります。
最後まで読んでいただくことで、お子さんのウソの背景とウソをつきやすくなるメカニズムを理解できますので、予防できるように関われます✨
ぜひ、読んでいただけると嬉しいです。
次回の記事で、お子さんのウソが減る効果的な関わりの工夫について解説していきます。
お父さん・お母さん、先生方の子育ての困り感が少しでも減り、楽しく子育てをしてもらうことを目的にこのブログを続けています。
参考になったと思ったらSNS等で共有してもらえると嬉しいです😊✨
✨自己紹介✨
- アサヒです。臨床心理士・公認心理師です
- 子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています
- 子育て相談&発達障害支援を現役で10年以上続けています
- 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています
- 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます
- 私自身、自閉&ADHDの2人の子どもを毎日子育てしています
- さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、現役で働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを提案できます。
- お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています
結論:幼児のウソの心理的背景と対応方法
幼児のお子さんがウソをつく心理的背景には、
2-3歳程度は、現実と空想が曖昧で、自分が嘘をついている意識がないお子さんも多いです。
3歳以降のウソは、自分を守るためのウソがほとんどです。
ウソを習慣化させてしまうと、ウソに対するハードルがどんどん低くなるので、ウソをつきやすい子に育ってしまいやすいです💦
幼児のウソには次回の記事で紹介する5ステップの対応を意識していただくと、ウソをつきにくい子に育っていってくれるので試してみて下さい。
また、次回の記事では、心理学に基づいた、ウソが減る効果的な遊びや絵本もご紹介します💡
今回の記事だけでなく次回の記事もぜひお役立てください😊✨
幼児がウソをつく5つの心理的背景
2歳から6歳ぐらいまでの、幼児期のお子さんが嘘をつく心理的背景には以下の5つがあげられます🍀
- 現実と空想が曖昧
- 自分を守るため
- 自分が得をするため
- 嫌なことをさけるため
- 自分をよくみせるため
まだ小学校に入る前のお子さんのウソの多くは上のいずれかの心理的背景が原因となっています。
幼児のウソの心理的背景①:現実と空想があいまい
- 持ってないオモチャを持っているという
- 遊園地でジェットコースター100回乗った
- やってことないゲームをやったことあるという
2歳半から3歳ごろから子どもはウソをつくようになり始めます。
この頃はまだまだ現実と空想の区別があいまいでウソになってしまう事が特に多いです。
友だちのおでかけした話を聞いて自分も行った”つもり“になり、
「私も行ったー」と言ってしまったりするんです。
ですのでお子さんからしたら自覚していない場合が多かったりします。
軽いウソ程度であれば、大人が過剰にやめさせなくても、現実との区別がつけば自然となくなります😊
幼児のウソの心理的背景②:自分を守るため
- クッキー食べたのに食べないという
- お友だちを叩いたのに叩いてないという
- カベや床に落書きしてもやってないという
- 壊したのに壊してないという
意識してウソがつけるようになると、自分を守るためにウソをつくようになります💡
自分を守る一番の理由は、お父さん・お母さん、保育園の先生といった大人から怒られないようにするための場合であることが多いです💡
お子さんの心の中では、「怒られるかもしれない!!」という不安や恐怖を和らげようとする心理が働くことでウソをつくんです。
誰がやったの!?という大人の怒った表情や声はですが、
お子さんからした想像以上の恐怖です😱😱😱
ましてや幼児、逃げ出したいのも当然です😵
そんな怖い状況から逃げ出したくて自分を守るウソをついてしまうんです。
ウソをついて逃げれたことで、自分を守れることを学んでしまうとどうなるでしょう?
最初はお父さん・お母さんだったのに、先生やお友だち、大人にまでなると、上司とどんどんエスカレートしていきます。
幼児の嘘の心理的背景③:自分が得をするため
- 自分のお菓子は食べ終わっているのに食べてないという
- 沢山オモチャで遊んだのにまだやってないという
- 自分の順番が終わってもまだやってないという
- お友だちのリボンを持ってきたのに、持ってきてないという
まだまだ保育園・幼稚園に通うお子さんは、気持ちのコントロールは難しいです😵💫😵💫
ですので、ほしい!したい!やりたい!食べたい!等
自分の欲求が高まる場面でその欲求を満たしたいという心理が働き、自分が得をするためのウソがでてきます🤩🤩
幼児の嘘の心理的背景④:嫌な事から逃げるため
- 片づけしていないのにしたという
- 登園準備が終わってないのに終わったという
- 宿題をやってないのにやったという
やらなくていいことはできるだけやりたくない!
面倒くさいからやらずにすませたい!
不安や恐怖ではなく、単純にやりたくない、嫌だという気持ちが生じた時に、お子さんは逃れるためのウソをつきやすくなります。
幼児の嘘の心理的背景⑤:自分をよくみせるため
- 出来ない事をできる!と言ってしまう
- 良く知らないアニメも知っていると言ってしまう
- オモチャをかさなくてもかしてあげたという
現実とお友だちとの関わりが増えてくる5歳以降になると、集団生活の中で自分をよりよくみせようとする心理が働き、ウソをつくことがあります。
家の中や保育園の中のでのルールが分かるようになることで、周りの期待に応えたい、褒めてもらいたい、認めてもらいたいという気持ちが高まり、ウソをついて自分の評価を高めようとするんです。
周りから褒められたり、認められるのは快感ですので、このような嘘も習慣化しやすいです。
ですが、悪いことだけでもあります。
自分をよくみせるウソをつくようになったということは、それだけお子さんの社会性が発達してきた証拠でもあるといえるのです。
自分が周りからどうみられたり、どんなことをすれば認められるのかを学習している最中とも言えますね。
お友だちや大人の反応みながら、実験し、自分の周りのルールや価値観を学んでいるんです。
まとめ
子どもがウソをつきやすくなるメカニズム
最初は、不安な思いを和らげるため、少しだけ得をしたかったからと軽い気持ちでついていたウソですが、気が付いたらウソがとまらなくなってしまっているお子さんに出会う事は多いです。
少なかったウソがだんだん増えていくのは、心理的背景だけでなく、周りの環境も影響していると言えます。
特にウソをつくことで、「心理的背景が満たされ続けた場合」、ウソが習慣化してしまっているかもしれません。
例えば、ウソをついて得をし続けている、ウソをついて自分を守り続けている、そんなお子さんの場合、ウソは手放せなくなります。
ですので、生活の中で、ウソの重い軽いに関わらず、ウソをついて心理的背景を満たさないようにしていく事が重要です。
親子の信頼関係がウソを防ぐ!?
お父さん・お母さんとお子さんとの信頼関係が築けていると、お子さんは問題行動をぐっと我慢する力が働きます。
小さいお子さんでも、お父さん・お母さんを悲しませたくない、裏切らない方がいいと、社会的な規範としては分かっていなくても直感的にみについています。
逆に、信頼関係が築けていなければ、裏切ったって別にいいや、悪い事したって関係ないもん!という気持ちがでてくるのは自然ですね。
ですので、お子さんとの時間を大切にしていただき、信頼関係を高めていく事はウソをつかないお子さんを育てる上での土台になってくるんです。
最後に
ウソを習慣化させないためには、お子さんんがウソをついた時に、
- 「今は何か、子どもが逃げたくなるのようなことを言ったかな?」
- 「ウソをつきたくなるようなことをしたのかな」
等と、何が起きたか観察していただくことも大切です。
ウソに悪意はなくてもウソで逃げたり、得をしようとするのは望ましくないからです💡
特にお子さんが幼い間は、お父さん・お母さんと一緒にいる時間が長いです😊✨
ですので、ウソをついて何か得しようとおもったり、逃げたいと思わせるような心理が働くような場面を観察していただき、その原因が親の関わりであれば、対応を変えていく必要があります。
次回の記事では、ウソが増える気をつけたい3つ関わり方やウソをつきにくくするための効果的な関わり方や遊びを紹介していきます。
ウソをつく原因は分かったけどどう関わればいいのか分からないという方は次回の記事を参考して下さい。
最後まで読んでくださりありがとうございました🍀