同じフレーズを何度も、、とめるべきか分からない
公共の場で繰り返されると困るし恥ずかしい
状況に関係なく繰り返させていいのかな
周囲の視線が気になる
お子さんがアニメやCM等、同じフレーズを繰り返すことはないですか💡
参観日や公共の場等、場面や状況に関係なくいつでもどこでもだと困ってしまいますよね💦
大きな声だと周囲の視線が集まり、戸惑いや困惑を感じることもあるかもしれません😫😫
好きなアニメのセリフを繰り返している時、お子さんは、パパさんママさんを困らせようとしているわけではありません。
実は、状況によってはむしろお子さんがストレスを感じている場合もあるんです💡
ですので、同じフレーズを繰り返すお子さんに対して、正しい知識と対応を理解しておく必要があります。
良かれと思った大人の行動がむしろ逆効果の可能性があるからです。
そこで今回の記事では、いつでもどこでも好きなアニメを繰り返すお子さんについて、以下の4つのポイントを詳しく解説していきます。
- アニメのセリフを繰り返す5つの理由
- アニメのセリフを繰り返した時の対応
- 注意したい大人の関わり
- セリフの繰り返しを減らしていくコツ
最後まで読むことで、お子さんの行動に理解を深め、具体的な対応が分かります🍀
関わり方のコツが分かれば、周囲の目が集まり恥ずかしくなる事も減っていきますし、心に余裕がうまれるので親子で安心して、外出を楽しめるようになります✨
ぜひ読んでみて下さい🌟
お父さん・お母さん、先生方の子育ての困り感が少しでも減り、楽しく子育てをしてもらうことを目的にこのブログを続けています。
今回の内容も実際の有料の子育て相談でもお伝えしているようなかなり有益な内容が盛りだくさんです。
参考になったと思ったらSNS等で共有してもらえると嬉しいです😊✨
✨自己紹介✨
- アサヒです。臨床心理士・公認心理師です
- 子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています
- 子育て相談&発達障害支援を現役で10年以上続けています
- 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています
- 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます
- 私自身、自閉&ADHDの2人の子どもを毎日子育てしています
- さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、現役で働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを提案できます。
- お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています
結論:同じフレーズを繰り返す理由と対応
アニメのセリフを繰り返す理由は、退屈、不安、好き、こだわり等々、お子さんによってさまざまです💡
どうして繰り返すのか、怒るの前にまずは冷静に、どんな時に言っているのかをよく観察しましょう💡
他人に迷惑がかからないのであれば、繰り返してもOKにしましょう。
迷惑がかかるかもしれない公共の場等では、事前の約束や声の大きさを設定をしてあげましょう😊✨
不安やストレスを感じている場合は、安心できるようにしたり、別の行動を提案してみるとセリフの繰り返しは減っていきやすいです。
アニメのセリフを繰り返す5つの理由
ですので、どんな場面でそのセリフを言うのか、楽しそうか、つまらそうか等お子さんの様子を観察していくことが大切になります。
その中でも同じフレーズを繰り返しやすい、5つの理由について紹介します。
1:楽しい・なりきっている
1つ目の理由は、大好きなアニメの世界に没頭し、自分自身をその中のキャラクターと重ね合わせ口に出すことが楽しいからです。
アニメのキャラクターに感情移入し、そのセリフを通じて自分自身を表現することで、自分も強くて(可愛くて)特別な存在になっているかのような気分にもなれます。
例①:お子さんが「かめはめ波!」「プリキュア〇〇~!」等と大声で叫ぶのは、アニメの主人公になりきっているからです。
お子さんにとって、自分が必殺技を放つことで、パワフルで勇敢な存在になれているという感覚があるのです。
例②:ストーリーに合わせてセリフを繰り返すのも、アニメのストーリー世界の中にはいりこんでいるからです。
中には、音やリズムの調子が楽しくて、繰り返すお子さんもいますが、これも遊びの一種と言えるでしょう。
2:周囲から注目されたい
周囲にいる大人や友だちから、注目してもらいたかったり、相手の反応を引き出したかったりする時の手段として、アニメのセリフを繰り返すお子さんも多いです💡
普段通りにアピールするより、注目してもらえる可能性が高いからです📣
例①:お父さん・お母さんに関わってもらいたいのに、関わってもらえないので、アニメのセリフを繰り返すと、周りが笑いながら、興味を示してくれた。
例②:友だちが分かってくれて楽しい気持ちになった。
このように、周りの人に注目してもらえたと思え、相手の反応が良いとなおのこと、アニメのセリフを言えば、周りは注目してくれるんだとお子さんは、思いこみ、繰り返すようになります💡
3:覚えた言葉を練習している
幼いお子さんの場合や、難しい言葉の意味が分かった時、発音の練習等、アニメのセリフを繰り返すことで、覚えた言葉を練習をしているお子さんもいます🍀
始めは上手く言えなくても段々上手に言えるようになると達成感を味わえるからです。
このように、一言一句間違えないように、セリフを繰り返すことで発音や、発声の練習をして言葉を覚えようとしているお子さんも実は多いです。
※中には覚えているように思えても、特定のセリフの音にこだわりがあり、繰り返しているお子さんもいます。
4:不安やストレスに対処している
お子さんは不安やストレスを感じると、自分で自分を安心させようとします💡
初めての活動や、この後どうなるのか分からない場面、見通しが持てない状況、慣れない環境等お子さんは不安やストレスを感じると、自分のなりのマイルールを作って、気持ちを落ち着つかせようとしやすいんです。
不安な時に好きなアニメのセリフを繰り返すこと=リラックスし、何とかその状況に対処しているんです。
5:退屈している
待っている時間が長かったり、活動に興味がなくてつまらなかったり、やる事がなくて退屈な時に、ひまつぶしにアニメのセリフを繰り返しているお子さんもいます💡
つまらないし、退屈な気持ちをまぎらわせることができるからです🌸
このように、アニメのセリフを繰り返す(特定のフレーズを繰り返す)という行動は、お子さんなりの対処法になっていて、その場を何とかやり過ごそうとしている場合が多いんです。
アニメのセリフを繰り返した時の対応
好きなアニメのセリフを繰り返しても迷惑にならない場合は、それ自体が楽しい遊びであり、ストレス発散や、退屈しのぎになっています。
お子さんによっては、自己表現や言葉の練習でもあったりしますので、やめさせようとせずに、極力自由に言わせてあげましょう😊✨
公共の場で同じフレーズを繰り返した時の対応
自由に言わせるといっても、公共の場や、周りに迷惑になりそうな場所では、困ってしまうかもしれません💦
恥ずかしくなる気持ちも私も親なのでよく分かりますし、沢山経験しました😥😥
どうか、そんな時でも、一旦怒りたくなる気持ちをおさて、どういう理由で同じフレーズを繰り返しているのか、まずは、子さんの言動を観察してみて下さい💡
もし、不安やストレスがある時に怒ったり、注意したりされると、余計に不安やストレスが高まるからです😵
楽しい時も、楽しい気持ちが台無しになります😱
もし公共の場で、同じフレーズをすでに繰り返してしまっている時は、それをやめさせるのは正直、難しいです。
具体的な方が分かりやすいので、以下のように伝えてあげると伝わりやすいです。
- お父さん・お母さんが「これぐらい声だよ」とお手本をしめす
- アリさんやぞうさんと動物に例える
- 声の大きさをレベル1からレベル5等の段階に分けてあげる
約束を守れたら、「ありがとう」と褒めてあげましょう。
- つまんなかったね
- 不安になっちゃうよね
共感してあげた後に、周りの人も嫌かもしれないから小さな声で言おうねと伝えると、言う事を聞いてくれやすいですよ😊✨
別の興味をもつ活動や遊びを誘ってあげましょう
お子さんが退屈している、活動がつまらない等の刺激がないことが理由で、同じフレーズを繰り返している時は、別の興味のある活動や遊びに誘ってみて下さい💡
別の活動に注意が向くことで、その活動に集中するので、セリフを繰り返さなくなるからです👍
- 待っている時間はスマホ・ゲームをOKにする
- パパさんママさんとおしゃべりする
- 絵本・マンガを持っていく・読んであげる
- お絵描きできるようにする等々
このように、「やめなさい!」というのではなく、お子さんの興味・関心に合わせた活動を誘ってみて下さい。
怒ったり、無理にやめさせるのは逆効果です
先ほども解説しましたが、アニメのセリフをすでに繰り返してしまっている時は、怒って無理やりやめさせようとすると、余計に悪化してしまう場合が多いので注意が必要です💡
その場をやりすごす手段がなくなってしまうからです。
伝える際は、落ち着いたトーンで伝えてあげましょう😊✨
怒りたくなる気持ちは百も承知です👍👍
ですが、怒らずに、代わりに夢中になるものと与えたり、遊んだりすることで、言わなくなるのであれば、怒る必要はなくなります。
- 楽しく自己表現しているんだ
- 退屈なのをやり過ごそうとしているんだ
- 安心しようとしているんだ
とお子さんの行動を理解して、関わってあげましょう😊✨
コミュニケーションを大切に
自己理解が進んでいる小学生以降のお子さんであれば、なぜアニメのセリフを繰り返すのか、どんな感情や思考が背景ににあるのかを理解するために、積極的にコミュニケーションをとってみて下さい😊✨
お子さんの興味や関心に共感してあげ、「そうだったんだ」「そういう風に考えてたんだね」等と気持ちや考えを受け入れる姿勢を伝えてあげましょう🌟
共感してあげることで、お子さんは自己表現を豊かにするための別の方法を見つけるかもしれないからです🌈
同じフレーズを繰り返しにくくなるコツ
1:不安やを軽減してあげましょう
見通しや他にどんな選択肢があるのかしめすと安心できるようになり、同じフレーズを繰り返しにくくなります。
そもそも不安が少なければ、安心するために、マイルールでセリフを繰り返さなくてもよいからです。
そのように一種のおまじないのように同じフレーズを繰り返している場合は、以下のように見通しをもたせてあげましょう。
- 今日やる事を事前に伝える
- スケジュールを見せる
- 活動に参加でも見学でもいいとお子さんが選択できるようにする
- 終わった後の楽しい事を伝える
- 初めての場所は事前の見学やシミュレーションをしておく
こだわりが強いお子さんや、空気を読むのが苦手で不安になりやすいお子さんの場合、安心できていることで、セリフの繰り返しが減る可能性が多いです✨
こだわりが強いお子さんや空気を読むのが難しいお子さんへの関わりについては、別の記事で紹介しているので、合わせて読んでみて下さい。
2:別の行動を提案してみましょう
病院で待っているだけで退屈だったり、手持ちぶさたでイライラしている時に、退屈しのぎで自分の世界に没頭している場合があります。
あらかじめ退屈だろうなと予想できる場面では、同じフレーズを繰り返すような、「言葉遊び」をする前に、別の遊びや関わりを提案してみましょう😊✨
待つ前に、「今日はまっている間に〇〇しようね」と伝えておくと、スムーズですよ。
同じフレーズを繰り返す前に、誘っておくと繰り返す可能性が減ります。
3:お約束を決めておきましょう
盛り上がっているところ、突然、セリフを繰り返さないように言われてはお子さんも混乱してしまいますよね。
不安な時に言われても「じゃあどうしたらいいのーー?」って思っちゃいます。
そうならないようにするには、あらかじめ、場面や状況に応じて、声のボリュームや別の行動をする約束をしておくと良いでしょう。
前もって声のボリュームを決めておくと、お子さんも見通してもてます。
- 病院やお買い物で待っている時は小さい声(アリさんの声)でね
- 家や車に乗っている時は大きな声でもいいよ
- お客さんが来たときは、レベル1の声にしてね
- 今日は待っている間に好きな絵本読んであげるから持ってきて
- 並んでいる間にしりとりゲームしようね
このように、具体的な行動のルールやマナーについてお子さんに伝えること、少しずつでもセルフコントロールできる力を育むことにもつながります。
肝心なことはちゃんと約束を守れたら褒める!!
4:専門家に相談してみましょう
もし、どうしてもイライラしてしまう場合は、お父さん・お母さんもお一人で悩まず、専門家に相談してみて下さい。
保育園であれば、巡回相談、小・中学校であれば、スクールカウンセラーが定期的に訪問しています🍀
上記の関わりを試してみても、同じフレーズを繰り返す行動が変わらない時は、専門家がお子さんの状況を実際に観察し、適切なアドバイスをしてくれるかもしれません。
一人で抱え込まず、誰かに相談してみて下さいね。
どこに相談すればいいのか分からない場合、過去の記事で相談先をまとめてありますので、参考にして下さいね。
まとめ
今回は、「好きなアニメのセリフを繰り返すお子さんの理解と対応」について解説しました。
同じフレーズを繰り返すとついつい止めてしまいがちですが、自由に言える環境であれば自由に言わせてあげましょう🍀
ストレスケアも重要です
関わり方を知る事は、もちろん大切ですが、お父さん・お母さんがストレスや心配に直面している場合は、上手にストレスに対処していくことの方がもっと重要です。
以下の記事では、「育児・子育てストレスに効果的な解消法5選」について解説しているので、こちらの記事もぜひ読んでみて下さい。
子育て向いてないと思った方は、その原因が分かる記事もまとめてあります。
同じフレーズを繰り返す子に共通しやすい行動
同じフレーズを繰り返すお子さんの場合、他にも共通しやすいいくつかの行動があります💡
過去の記事で、共通しやすい行動についてまとめた記事がありますので、そちらも当てはまる場合は、参考にしてみて下さい。
このような専門的な知識や関わりをを身につけておくととっさの時にあわてず、冷静に対処できるようになりますよ😊✨
今回の記事が、読んで下さっている方のお役立てればとても嬉しいです😊✨
最後まで読んでくださりありがとうございました🍀
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