- 保育園が近くなると座り込んでしまう💦
- 園バスに乗れない💦
- ママの姿が見えないと泣いてしまう💦
- 門から中に入れない💦
- 玄関で大泣き💦
お子さんの登園で困ったことはありますか?
子どもは誰でも最初はそういうもんだと思いますが、しばらくたっても泣き止まないと心配になりますよね。
こんな時、あきらめて休ませてしまったり、無理やり行かせていないですか?
実は、そのような関わりはかえって登園渋りを悪化させてしまう可能性があります。
そこで今回は、
- お子さんが保育園に行きたがらない理由
- 気をつけたい関わり
- その場でできる望ましい対応
- 保育園に楽しく登園できるためのコツ
- おうちでできる効果的な関わり
上記の5つのポイントについて、分かりやすく解説していきたいと思います。
今回は前編として、1:保育園に行きたがらない理由から 3:その場でできる望ましい対応までについて解説していきます。
前編を読んでいただくことで、明日からできる、お子さんが登園渋りをした時の効果的な対応が分かりますので、是非参考にしてみて下さい。
特に、お子さんが保育園に「行きたくない!」と言った時に、なんと言えばいいか、どう接すればいいのかが分かります。
もし、この記事が良いと思っていただけたら、SNSでシェアしていただけたら嬉しいです。
後編はこちら
当サイトでは、子育ての幅広い悩みに対して、お子さん一人一人に合うような関わりをお父さん・お母さんがみつけられるような工夫や関わりを発信しています。
✨自己紹介✨
- アサヒです。臨床心理士・公認心理師です🍀
- 子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています🍀
- 子育て相談&発達障害支援を10年以上現役で続けています🍀
- 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています🍀
- 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます🍀
- 私自身、自閉&ADHDの2人の子どもを毎日子育てしています🍀
- さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様なアプローチを日々実践しています🍀
- お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています🍀
保育園に行きたがらない理由
もちろん、お子さん一人一人によって保育園に行きたがらない理由は異なります。
そこで今回は多くの相談から、登園渋りの原因として多いものをご紹介いたします。
母親と離れるのが不安・寂しい
これは保育園に行きたがらないお子さんのほとんどに当てはまる場合が多いですよね。
特に2歳以降で入園する場合、これまでずっと保護者といたのに、急に離れてしまうことに不安を感じてママと一緒にいたいことを保育園行きたくないと表現している可能性もあります。
また、先を見通すことが苦手で、お迎えの時間になったらきてくれることがイメージしずらく、不安を感じてしまうお子さんがいます。
保育園の生活のイメージがつかない
「まず靴を脱いで、それから上履きを履いて、ロッカーにリュックを入れる」等々
このような、一つ一つの行動がわからず、何をどう過ごして良いのかイメージができない場合も、園生活の見通しが持てず不安になり、登園しぶりがみられる場合があります。
入園してしばらくいても
- 朝のお支度が分からない
- 給食の準備に時間がかる
このような様子が見られる場合は、一つ一つの行動がイメージできていない可能性があるかもしれません。
園での生活パターンが中々身につきにくいお子さんの場合、やらなければいけない事が多く感じます。
すると、どのように行動すればいいのか分からずに、不安を感じてしまうんです。
今日やる園の活動が分からなくて不安
「保育園に行ったら、嫌いな製作や体操があるかもしれない💦」と思うと、不安で行きたくないお子さんがいらっしゃいます。
もしかしたら〇〇かも?と予測がつかないと大人でも不安になりますよね。それと同じで苦手な物事があるかもしれないと思うと、安全な家にいたいと思ってしまうんです。
新しい環境に慣れない
特に2歳以降で入園したお子さんはこれまでのお家との生活とは環境が全く異なります。
家と園との変化に慣れずに、登園渋りをするお子さんは多いですよね(当然だと思います)。
入園直後や、未満児さんから年小さん(1-3歳児)のお子さんは不安になりやすいです(生まれて3年しかたっていないんですもん。慣れてなくて当然です)。
また、進級したばかりですと、新しい先生や、お友だちと馴染めずに保育園に行きたがらないお子さんもいらっしゃいます。
感覚に敏感で、園の中に苦手な刺激がある
- 大勢の人の声
- チャイムの音
- 蛍光灯の光
- 保育園の匂い
- 園児服の着心地
等々、感覚に敏感なお子さんの場合、特定の刺激が嫌で園にいきたがらない可能性があります。
園の活動が難しい
集団活動に苦手なお子さんの場合は、園での活動が難しく、好きな遊びができるわけでもないので、当然いきたがりません。
集団遊びが苦手
一人遊びが好きなお子さんも園には行きたがらないことが多いです。
みんなと体操やみんなと一緒の活動はできるんだけど、やりたくない・楽しくない・疲れる場合があるからです。
お友だちと一緒にやること自体に興味のないお子さんもいらっしゃいます。
そんなお子さんも保育園に行くよりも家で一人で遊ぶ時間の方が楽しく思えてしまい、登園渋りがみられる場合があります。
- ずっと遊ばせていていいのか?
- 上手な遊びの誘い方はどうしたらいいのかな?
と疑問に感じた方は、下記の記事が参考になります😊✨✨
お友だち関係がうまくいかない
お友達とトラブルが多い場合も登園渋りの原因の一つです。
トラブルの原因としては、自分のやりたいことや興味が優先してしまうことが多いです。
周りに合わせるより、好きなことをして遊びたいのに思うようにいかないと保育園に行きたくなくなりますよね。
家と比べてしまう
保育園にいれば自分の思い通りにできないこともありますが、家にいれば自分の思い通りに過ごせる機会が多いです。
特に行事の練習が多くなると、お子さんの立場からすると、やりたくなくてもやらされる事や、できるんだけどすごく疲れる練習が沢山あります。
すると、保育園に行くぐらいなら、家の方が良いと行きたがらなくなるお子さんが多いです。
生活リズムが不安定
土日で夜更かししたり、 ことで、生活リズムが元に戻らずに、週の初めは、眠く不機嫌で保育園に行きたがらないお子さんもいます。
先の展開が読める
家にいることと比べて、保育園に行く方が自分の思い通りにできなかったり、安心できないと分かっているお子さんの場合も、保育園に行くのを嫌がります。
家にいた方が楽しいことが分かるからです。
感受性が豊か
人より敏感なお子さんの場合も、不安を感じやすく、保育園に行きたがらない場合があります。
ですが、感受性の豊かなお子さんの場合は安心してしまえば、園での活動は楽しく過ごせている可能性があります。
このように、お子さんに一人一人によって、登園渋りの理由は異なる事が多いです。
また原因は一つではなく、集団遊びやお友だち関係が苦手、今日やる内容が分からなくて不安で、感受性が豊か、感覚の敏感さもある等、いくつかの理由が重なっている場合も考えられます。
まずは、どうしてお子さんが保育園に行きたがらないのかについて、考えられる理由を探してみましょう。
保育園の先生と相談しても登園渋りが続く場合は専門機関での相談をお勧めします。
(半年経たなくても、ご家庭や園での困り感が強ければ相談してみて下さいね。)
気をつけたい関わり
次に保育園に行きたがらないお子さんに対して、気をつけたい関わりについて、その理由にても一緒に解説していきます。
怒る・叱る
ただ怒ったり叱ったりするだけでは効果はありません。
登園しぶりには原因があるからです。
お父さん・お母さんが保育園に気持ちよく行ってほしいと言う気持ちは分かります。
わがままだと怒ってしまいたくなる気持ちもわかります。
ですが、お子さんの視点に立った際、お子さんからしたら保育園に行きたくない理由が存在します。
わがままなのではなく、何かに不安を抱いていて、それをうまく表現できていない可能性があるんです。
行きたくない不安な気持ちのところに、怒られてしまうとお子さんからするとどうでしょうか?
保育園に行くという、イベント自体がどんどんどんどん、日に日に苦痛になっていきますね。
そして、さらには親子の関係も悪化してしまいます💧
楽しく登園するには、もちろん、園の先生方の協力が不可欠です。
お父さん・お母さんだけでなんとしようとせず、まずはお子さんに何が起きているのかを理解しようとし、関わることが重要になります。
言う通りに休ませる
その場で泣かれてしまうと、気まづいですし、お子さんの言う通りに、ただただ休ませてしまうこともあると思います。
ですが、それでもやはり、お子さんは登園できるようにはなりません。
怒る・叱ると同じように、原因を解決したことにはならないからです。
さらに、お子さんのいう通りに休ませてばかりいると、保育園をお休みする期間が長くなるばかりか、嫌なことがあったら泣いたらどうにかなるということを学んでしまう可能性もあります。
お子さんによっては、保護者がいなくなるまでは大泣きしていても、いなくなってしまえば楽しく遊んでいられるお子さんも沢山いらっしゃいます。
玄関の門をくぐるのが怖いけど、くぐってしまえば楽しく過ごせるお子さんもいます。
お子さんのいう通りに休ませてばかりになると、このような、少しずつ慣れていく機会も得られなくなてしまいます。
そして、不安に過度に敏感なお子さんになってしまいかねません。
ですので、ただ休ませるのではなく、登園しやすくするにはどうしたら良いか、園の先生にも協力してもらい、考えていく必要があります。
ただ状況によっては休ませた方がよい場合もあります。
いずれにせよ、理由や原因が分かっていないと対応できない場合がありますので、後編でも紹介していきます。
その場での関わり方
では、次に、怒ったり、ただ言われたとおりに帰らせるのではなく、どう関わればよいかについて解説していきます。
まずは共感、とにかく共感が大切です
まずは、お子さんの「行きたくない」という気持ちに共感してあげて下さい。
どんなに褒めても、気を逸らしたり、怒ったりしても、お子さんの行きたくない気持ちは変わらないからです。
共感してあげてから、
- 「ママも頑張るから、〇〇ちゃんも頑張ろうね」
- 「お迎えでまた会えるの楽しみにしているね」
- 「頑張らないくていいから楽しんできてね」
- 「ママもお仕事行きたくないけど、始まると楽しいよ。〇〇ちゃんも保育園行きたくないけど、始まると楽しいかもよ」
等と声掛けしてあげましょう。
お子さんが少しでも「行ってみようかな」という気持ちになれる言葉で送り出してあげて下さい。
本当は「行きたくない」と言ってからでは、その場しのぎになってしまい、遅いんです。
毎回そのやりとりが必要になる可能性もあります。
ですので、「行きたくない」という前に関わっていく事がとても重要だったりします。
ではどう関わればよいのかは後編で詳しく解説していきますね。
駆け引きに応じずササっと退散
母親とお別れしてすぐに楽しく遊べるようであれば、ササっと退散してしまうと良いでしょう。
お子さんからすると行くいかないの駆け引きをしている可能性があるからです。
お子さんの行きたくないという訴えに反応してしまうと、お子さんからしたら、「もしかしたらこのまま帰れるかも!」と、大人と交渉するためにさらに泣いたり、大声を出したりするかもしれません。
そして、お父さん・お母さんの姿が見えていると、お子さんが保育園で遊ぼうという気持ちをうまく切り替えられない場合もあります。
園だと楽しく過ごせるとわかっていれば、その場では、お子さんの行動に反応せずにササっと退散した方がいつまでもずるずる駆け引きを続けることもなくなります。
お子さんからしても、ここで泣いても通じないんだという理解にもつながります。
ですので、駆け引きしてこなくなる=行きたくないと泣かなくなる可能性が上がるんです。
誤解しないでいただきたいのは、決して冷たくしろ言うという訳ではありません💡
「またお迎え来るから楽しんできてね」「頑張って行けてすごいよ」とうと温かい言葉で見送ってあげ、退散するを試して見てください。
保育園の先生、もしくは保護者と連携する
お家だけ、保育園だけでなんかしようとしてもうまく行きません。
できることに限界があるからです。
園ではお家での関わりは分かりませんし、家では園での様子は分かりません。
園の送迎バスが嫌いなお子さんは、車で送迎することで楽しく登園できるようになりましたし、触覚が敏感で園児服に抵抗があるお子さんは、着やすい服での登園を許可してもらったことで登園できるようになりました。
お家から恐竜が好きなことを聞き、恐竜の塗り絵や恐竜図鑑を用意したことで楽しく園に行けたお子さんもいますし、賑やかな場所が嫌いだとわかれば、廊下や別室、園長先生の部屋等、静かに過ごせる場所を用意してもらい、そこに行ってからなら登園できたというお子さんもいました。
このように、園と保護者の方が協力し、お子さんが保育園に行きたがらない原因や理由を探していくことで、お子さんが安心して登園できるようになる工夫は沢山生まれます🌸
ですので、お子さんの不安が解消できるよう、協力していくことが大前提として重要になります。
日ごろからお子さんの性格や興味のある遊び・好きなことを保育園の先生に伝えておくこともお子さんが保育園で楽しく過ごせるきっかけになるかもしれません💡
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は登園渋りのあるお子さんの理解と保育園に行けるようになる効果的な工夫の前編をまとめさせていただきました💡
前編では保育園に行きたがらない原因・理由と、その場でできる対応、園の先生・保護者との連携についてご紹介させていただきました😊✨✨
前編のまとめです
登園渋りの原因はお子さんによってさまざま
- ママとお別れするのが寂しい
- 集団遊びが苦手
- 新しい環境に馴染めない
- 今日の活動が分からず不安
- 感覚が敏感で園の中に苦手な刺激がある
- お友だちと上手く遊べない
等々、お子さんによって原因は一人ひとり異なりますし、いくつかの原因が重なっているお子さんもいます。
まずは何が原因で保育園に行きたがらないのかを先生と協力して探してみて下さい。
気をつけたい関わり
叱る・怒る
⇒原因が解決したわけではないので、効果はありません。わがままなのではなく、何かに不安を抱いていて、それをうまく表現できていない可能性があるんです。
怒られることでより一層登園が嫌になりますし、親子関係も悪化します。
言う通りに休ませる
⇒怒る・叱ると同じように、原因を解決したことにはならないからです。
さらに、お子さんのいう通りに休ませてばかりいると、保育園をお休みする期間が長くなるばかりか、嫌なことがあったら泣いたらどうにかなるということを学んでしまう可能性もあります。
その場でできる対応
まずは共感、とにかく共感が大切です🌟
⇒まずは、お子さんの「行きたくない」という気持ちに共感してあげて下さい。
共感してあげてから、少しでも行ってみようかなという気持ちになれる言葉で送り出してあげましょう
本来は、「行きたくない」という前に関わっていく事がとても重要だったりします。
後編でどう関わればよいかを詳しく解説していきます。
駆け引きに応じずササっと退散
保護者ととお別れしてすぐに楽しく遊べるようであれば、ササっと退散してしまうと良いでしょう。
お子さんからすると行く・行かないの駆け引きをしている可能性があるからです。
温かい言葉で見送ってあげ、ササっと退散を試して見てください。
園の先生、もしくは保護者と連携する
園と保護者の方が協力し、お子さんが保育園に行きたがらない原因や理由を探していくことで、お子さんが安心して登園できるようになる工夫は沢山生まれます📣
日ごろからお子さんの性格や興味のある遊び・好きなことを伝えておくこともお子さんが保育園で楽しく過ごせるきっかけになるかもしれません。
また、休ませた方が良い場合もありますので、それも後編でご紹介いたします💡
今回の記事で、少しでも、お子さんが楽しく保育園行けて、お父さん・お母さんの気持ちが楽になれると嬉しいです😊✨✨
最後まで読んで下さりありがとうございました🍀