- 授業中や集会でじっとしていられない
- 時計は読めるのに最後まで待てない
- 片付けといってもいつまでも遊び続ける
- いつ終わるのか分からずにソワソワして落ち着かない
- 昔のことを昨日のように話す
お子さんのこんな姿が気になったことはありませんか?
と心配しちゃうこともありますよね。
一見落ち着きがないように見えるお子さんでも、実は落ち着きがないのではなく、時間の流れが分からず、不安になっている場合があるんです。
そんな時に、落ち着くようにや、集中するように注意しても、実は余計に気持ち的には不安定になって落ち着かなくなることがあるんです。
そこで今回の記事では、時間感覚がつかめず、終わりが分かりくいため、じっとしていられず不安定になりやすいお子さんの心理と、お子さんが安心して落ち着けるような関わりや工夫について解説していきたいと思います。
この記事を読んでいただくことで、一見落ち着きがない、集中できないと思われていたお子さんが、
- 落ち着いて取り組める関わり、
- 時間感覚を理解し、安心して集中できるようになる工夫
- 時間感覚がつかんでいける魔法のアイテム
- 時計や時間感覚を楽しく学べる方法
以上の4つのポイントが分かります。
お子さんの時間感覚への知識と対応が身につけられますので、お子さんが終わりが分からず不安定な時に「どうすればいいんだろう」という悩みの解決に繋がります。
- アサヒです。臨床心理士・公認心理師です。
- 子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています。
- 子育て相談&発達障害支援を10年間続けています。
- 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています。
- 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます。
- 私自身、2人の子どもを毎日マインドフルに子育てしています。
- さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを実践しています。
- お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています。
終わりが分からず不安定なお子さんの心理
お子さんが終わりが分からずじっとしていられなくなるのには以下の2つの理由があると考えられます。
1:時間の流れが分からない
→見えない時間を読み取るのは難しいことです。
時間の流れを感じにくいと、「5分」や「10分」がどれぐらいの時間経過なのかといった感覚がつかめず、とてつもなく長い時間のように感じます。
そうすると、今やっている活動がずっと終わらないのではないかとお子さんは、不安になります。
いつまで続くか分からない不安が強くなると次第に落ち着きがなくなっていきます。
楽しい活動は夢中になれるのですが、つまらない活動や、全体向けの集会では特に時間が長く感じ、終わりが分からず不安になりやすいです。
いつまでも続けてしまう。
→逆に楽しい活動や夢中になれる事は、時間の経過があっという間に感じるので、短く感じやすく、時間になっても気にせず続けてしまいます。
約束の時間が一瞬で経ったかのように感じ、いつまで遊び続けてしまうんです。
2:見通しが持てない
→時間の流れを感じにくいと、今やっている事がいつまで続くのか分からず、お子さんは不安になると説明しました。
お子さんの心の中では、こんな思いが浮かび上がっているのかもしれません。
- 「この後どうなるんだろう」
- 「まだあるのかな?」
- 「次に何をしたらいいんだろう」
このように、次の予定が分からず、余計に不安定になりやすかったりします。
「〇時〇分に終わります」と言われても、時間は目に見えないので、今行っている活動がずっと続くかのような感覚になるので、先の見通しまでが持てなくなってしまうんです。
お子さんが落ち着いて取り組める関わり方
終わりが分からず、じっとしていられない、ずっと続けてしまうのであれば、当然ですが、終わりをお子さんが分かるように示してあげる必要があります。
お子さんに分かりやすい関わり方を以下にまとめました。
- 終わりが見える工夫をする
- どうしたら終わりか伝える
- 終わりの先を伝える
1:終わりが見える工夫をする
見えない時間が見えるようになると工夫してあげると安心する事ができます。
時計
実際の時計と、同じ絵を描いて、そこの終了時刻の時計の針を描いて見せてあげると、「どうなったら終わりになるのか」を目に見える形で分かります。
時計の長い針がここにきたら終わりや片付けというシールを貼ってあげてもいいかもしれまえん。
砂時計やタイマー
砂時計やタイマーは終わりが見えるだけでなく、実際の時間の流れまでも目に見えて分かるので時間感覚も身についていきやすいのでおススメです。
今は時間別の砂時計もあるので、かなり効果的に小さいお子さんでも時間が流れる感覚を身につけやすいです。お子さんだけでなく、料理でも使えますし、「ちょっと待って」と言わなくても、「この砂時計終わるまでね」とより具体的な言葉かけができるので便利です。
タイマーでは、特に「実っ感タイマー」が時間の経過も意識しやすく、タイマー機能もあるので、目からも耳からも終わりを伝えてくれるので、お子さんは安心して過ごしやすくなります。
どうしたら終わりかを教える
終わりを見える・聞こえるようにして伝えてあげる際に、「ノートを1ページやったら終わりです」と具体的な行動も伝えてあげると見通しが持ててより安心して活動に集中できます。
終わりの先を伝える
- 「終わったらみんなでトランプします」
- 「これが終わったら好きな絵本を読んであげる」
- 「終わったら、外で自転車に乗ろう」
終わりの先に何があるのか具体的に分かっている事も安心になります。
終わると楽しいことが待っていると頑張ろうという気持ちになります。
なるべく、我慢することやお子さんからしてつまらない活動の後は、好きなことや楽しいことが行えるようなスケジュールになっていると見通しがもて頑張れる事が多いです。
時間感覚をつかめるようになっていく魔法のアイテム
ストップウォッチ
スモールステップで、まずは「10秒ストップ」や「20秒ストップ」等と数字が進み時間が流れていく感覚をつかむ遊びも良いでしょう。
砂時計
砂時計も時間が流れていく感覚をつかみやすいです。分数ごとに時間の経過が異なる事も分かるので、時間の概念も身に付きやすいです。
実っ感タイマー
見て分かるだけなく、夢中になっていたり、没頭して時計に意識が向かなくても、タイマー機能もあるので、中々やめられないお子さんにも有効です。
夢中になっていてもタイマー機能もついていて気づけるのがいいですね。
私はよく、寝る前に録画したテレビや映画を子どもとみる時にこのじっかんタイマーを使う事が多いです。
「実っ感タイマー」は、すぐに在庫がなくなってしまうので、気になったら試してみて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一見落ち着きがないように見えるお子さんでも、実は落ち着きがないのではなく、時間の流れが分からず、不安になっている場合があります。
つならない・興味のない活動: 時間が長く感じ終わりがこないのではと不安になり、じっとしていられなくなりやすい
楽しい・夢中になれる活動: あっという間に感じるのでもっと続けたいとやり続けてしまいやすい。
時間感覚が分からない場合、終わりが見えることで落ち着いて過ごすことができ、次の行動にスムーズに移行できます。
落ち着いて取り組める関わり方
〇終わりが見える工夫をする
⇒時計:終了時刻の時計の針を描いて見せる、終わりの時刻にシールを貼っておく
⇒砂時計やタイマー:終わりが見えるだけでなく、実際の時間の流れまでも目に見えて分かる
〇どうしたら終わりかを教える
〇終わりの先を伝える
時間の感覚をつかめるようになっていく魔法のアイテム
・ストップウォッチ
・砂時計
・実っ感タイマー
時計や時間感覚を楽しく学ぶなら
【こどもちゃれんじ】がおすすめです。
⇒【こどもチャレンジ】
今回の記事を読んで、
と思ったお父さん・お母さんにおすすめの教材が【こどもちゃれんじ】です。
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年齢にあわせて数の理解を深め、年中さんでは本格的な時計プログラムがスタートします。
ワークや、時計の知育玩具、絵本、DVDアニメを組み合わせる手法で、より理解しやすく興味も続きやすく展開。時間を理解できるとともに、時間にあわせて動く習慣づくりをサポートしています。
年長さんでは、時計を学びながら、小学校に向けて勉強・早寝・早起きを「自分でやってみる姿勢」が身につくプログラムをお届けします。
忙しいからこそ、【こどもちゃれんじ】でお子さんが時間にあわせた習慣づくりを楽しく身につけられるようにしてあげてもいいかもしれませんね。
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今回の記事でお父さん・お母さんやお子さんの悩みが少しでも解決できれば嬉しいです。
今回の記事がいいなと思えたら是非SNSでのシェアをよろしくお願いいたします。
最後まで読んで下さりありがとうございました。