- 子育てのワンオペ
- 仕事と家事の両立
- お子さんが最近元気ない・やる気ない
- 「どうせ・・」「自分は・・」と自己肯定感が低い
- 自信なさそうにしている
これらのうちどれか一つでも当てはまるものはありませんか?
毎日忙しいと、ストレスも溜まりやすく、幸福感をあげることは難しいですよね。
ストレス発散や幸福感をあげたくても、時間がお金がかかってしまうことがあります。
実は、時間も労力もお金もかけずに、親子で1日1分1週間続けるだけで、憂鬱とした気分をスッキリさせたり、ストレスに強くなったり、幸福感をあげてくれる方法があるんです。
そこで、今回の記事では、世界中の大学や研究者によって高い効果が実証されている、【スリーグットシングス】のやり方や親子でやる際のポイント、効果について解説していきます。
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- アサヒです。臨床心理士・公認心理師です。
- 子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています。
- 子育て相談&発達障害支援を10年間続けています。
- 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています。
- 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます。
- 私自身、2人の子どもを毎日マインドフルに子育てしています。
- さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを実践しています。
- お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています。
【スリーグットシングス】の始め方
【スリーグットシングス】はアメリカの心理学者で、ポジティブ心理学の提唱者の一人でもある、マーティン・セリグマン教授が開発した方法です。
どんなことをするのかというと、
- 時間:よる寝る前に
- 誰と:親子で
- 何をする:今日あった良いことを3つ伝え合う(書き出す)
たったこれだけです。
- 今日は晴れて良い天気だった
- いつもより早く駅に着いた
- 給食が美味しかった
- 工作が楽しかった
- 今お話しているのが楽しい
- 好きなテレビ番組(YouTube)が見れた
- etc・・・
本来は「寝る前にその日にあったいいことを3つ書き出す」というものなんですが、親子で伝え合うだけでも効果は感じられます。
【スリーグットシングス】の3つの効果
世界中の研究で以下の3つの効果が実証されています。
- 幸福感の増進
- 抑うつ気分の減少
- ストレスに強くなる
そして驚くべきことにどの研究でもほぼ同じような効果がでています。
良いことを伝え合う(書き出す)ことで、ポジティブな出来事を振り返る事ができようになります。
【スリーグットシングス】は、気持ちの切り替えになる
人は夜になると、心身をリラックスするための副交感神経が優位になり、感情的になります。
また、夜は「ネガティブな出来事ばかりを何度も思い出しやすい時間帯」とも言われていて、いやな気持ちのまま眠ってしまうと、次の日の朝もどんよりした気持ちが続いてしまいます。
【スリーグットシングス】を行うと、寝る前に気持ちをポジティブ切り替えられるので、次の日も前向きな気分でスタートすることができるんです。
悪いクセを修正できる
もともと人はネガティブな出来事を思い出しやすいのですが、【スリーグットシングス】を続けて行くことで、後ろ向きに考えるクセが改善し、いい所探しが自然にできるようになってきます。
思考が修正されることで、不安や気分の落ち込みが減り、幸福感がアップするんです。
ポジティブな出来事を思い出す習慣が増えていく事で、憂鬱な気分が減り、気持ちを切り替え前向きに、過ごしていけるようになるので、ストレスにも強くなっていきます。
そしてストレスに強くなると、心身の健康度も上がり、物事をポジティブとらえられるようになっていくので、さらに幸福感が増進していく「良い循環」へと繋がっていくんです。
【スリーグットシングス】を行う際のポイント
【スリーグットシングス】は夜にやりましょう
→「夜にやるの忘れちゃった」と言って、朝やっても実は効果は実証されていません。
→忘れちゃったら、その日はやらなくてもOKです。
私も子どもとやっていて忘れちゃうことだってありますし、ノートに書くのは大変だし、伝え合うだけで終わる日もかなり多いです。
→習慣的に長く続けようと思うとたまに忘れる日だってありますよ。
習慣化することが大切
→【スリーグットシングス】のすごい所は、1週間続けることで半年も効果が持続することが研究で示されているところです。
→人間が習慣になるまで最低3週間はかかるといいます。
ですので、最低21日は続けてみると、【スリーグットシングス】を自然に行えるようになるかもしれません。
良いことは3つがベスト
→「3つもなかったなあ」「今日は3つ以上あった」と思っても、3つだけいうというのがポイントです。
多くても少なくても効果が薄くなってしまうからです。
【スリーグットシングス】を行う際の注意点
【スリーグットシングス】を行っていく上での、注意した方がよいと思う点は以下の3点です。
1:最初は10分以上かかるかも
→特に元気ない・疲れているお子さんや、お父さん・お母さんの場合、いいことが見つかるまでに時間がかかる場合が多いです。
→また、慣れないことをするので最初は時間がかかるかもしれません。
まずは1週間続けてみるだけでも7日前と比べて思いつくスピードが速くなっている事に気がつくと思います。
2:お子さんの良いことを否定しない
→後の我が家での実体験でもご紹介しますが、最初は本当に良いことが思い浮かばず、お父さん・お母さんからすると「それっていい事なの?」と思うかもしれません。
ですが、そこはまだ慣れていないだけですので、お子さんの自己肯定感を高め、前向きに考えられるようになる為にも、「そうだったんだね」とまずは受け入れてあげましょう。
- 今日はいい天気だった
- おはようと挨拶した
最初はこんな返答が多かったです。
3:どうしても嫌なことを思い出す
→合わないかもと思ったら無理に続けず、別の方法でリラックスしてみて下さい。
※noteには【スリーグットシングス】より、さらに簡単で効果が実証されているリラクゼーション2選をご紹介していますので気になった方はご覧下さい。
我が家の【スリーグットシングス】の実践
我が家の場合、最初は子どもが学校でうまくいかないことがあって(運動神経が本当に、、。)家で悔しくて泣く姿もみられ、休日も元気なかったので、家族で始めようと思ったのがきっかけでした。
最初の1週間
3−4日は良いことを思い浮かべるまで10分以上かかりました。
私が、「お風呂みんなと入って楽しかった」等と例を示しながら、週の後半から5分ぐらいで良いことが見つかるようになってきました。
2週間続けてみて
良いことの質が変わりました。
最初は、「夕ご飯が美味しかった」、「お風呂が良かった」、「いい天気だった」等の直前の出来事だったりしたのが、「お友だちと遊んだ」「スイミングが楽しかった」等、家庭以外の良いことが言えるようになりました。
1か月ぐらいで大きな変化が
これは本当にビックリしたんですけど、「体育で〇〇できなくてもいいんだ。だって、他にも良いこといっぱいあるし。絵とか賞取ったし、工作うまいもん!」と子どもが言い始めたことです。
それでも苦手な事を諦めたわけではなく、授業には参加し、本人なりに精一杯頑張るようになりました。
「お友だちにからかわれても、別に気にしなくなった。」と笑顔で言えるようになったのが何よりの効果だったと実感しています。
今では日課に
現在も継続していますが、今では子どもにとって毎日の日課で、【スリーグットシングス】の時間を楽しみにしています(というか、スリーグットシングスが寝る前のルーティンになりました)。
【スリーグットシングス】をして親の私にも良い変化が
私も【スリーグットシングス】を始めて、自分にももっとできることはないのか、もっと誰か困っている人の役に立てるのではないかと思い始め、このようにブログやSNSを始めようと思えるようになりました。
それまで仕事の事で手一杯でしたが(今もすごい忙しい状況は変わらないですが)、それでもこのように発信ができるのは、前向きな思考になったからかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
お子さんが落ち込んでいる姿をみるとお父さん・お母さんも心配になりますよね。
それに、日ごろから、子育てや育児、家事、仕事が多忙で忙しいと、お父さん・お母さんもストレスがたまる一方で、発散できずイライラしちゃいます。
そんな時に、1日1分間だけでも今日あった良いことを3つ伝え合う(書き出す)だけでも前向きな気分で明日を過ごせるかもしれません。
私自身、今も振り返ってみて思うのですが、最初の頃に子どもが言ってくれた「今日もいい天気だった」って、「何も特別な事だけが良いことではないんだなあ」と気づかされた体験になりました。
次の日も晴れていて、「あっ天気がいいと、気持ちがスッキリするなあ」と感じた事を今も覚えています。
もちろん、最初は、「それぐらいしか良いことないのか」と思った部分もあるのですが、「今は、そんな些細なことだけど、良いことだって気づけるなんて素敵なことなんだな」と思い、自分の周りには良いことが沢山あるんだなと振り返る事ができました。
幸せはなるのではなく、そこにある事にあらためて気が付けた体験でした。
親子で毎日やっていて思うのは、子どもから学ぶことが多いということです。
まだ、小さいお子さんの場合は伝え合うのは難しいかもしれませんが、お子さんに「ママはねえ、今日こんな良いことがあったよ」と語りかけてあげてもいいと思いますし、スマホにメモしたり、良い事日記をつけるのもいいかもしれません。
※私は気づかなかったのですが、幸せ日記というものもあるんですね(もっと早く知っていればよかった・・)。
親子関係の絆もより一層深まると思いますので是非試してみて下さい。
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最後まで読んで下さりありがとうございました。