お子さんが保育園に行きたがらない、、💦
お子さんの登園渋りにどう対応すればよいか分からずに、イライラした事はありますか?
後編の記事では、そんなパパ・ママのイライラが解消したり、何よりもお子さんが楽しく保育園に行けるようになる関わりについてまとめました😊✨
前編と後編を読んでいただくことで、お子さんの登園渋りについての対応が一通り網羅できるので「どうしよう」という悩みの解消につながります。
前回の記事では、保育園に行きたがらないお子さんの
- お子さんが保育園に行きたがらない理由
- 気をつけたい関わり
- その場でできる望ましい対応
上記の3つのポイントについてまとめました。
前編を読んでいただくことで、明日からできる、お子さんが登園渋りをした時のその場での効果的な対応が分かりますので、是非参考にしてみて下さい。
特に、お子さんが保育園に「行きたくない!」と言った時に、なんと言えばいいか、どう接すればいいのかが分かります。
今回の記事では、登園渋りのお子さんが楽しく保育園に通えるようになる為の対応について解説してきます。
- 保育園に楽しく登園できるための4つ対応
- お家でできる効果的な3つの関わり
- 保育園を休ませた方がいい場合
上記の3つのポイントについて、分かりやすくまとめました💡
最後まで読んで下さることで、目の前のお子さんに合わせた、登園渋りが軽減し、楽しく登園できるためのコツや接し方がみつけられると思いますので、参考にしてみて下さい。
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当サイトでは、子育ての幅広い悩みに対して、お子さん一人一人に合うような関わりをお父さん・お母さんがみつけられるような工夫や関わりを発信しています。
✨自己紹介✨
- アサヒです。臨床心理士・公認心理師です🍀
- 子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています🍀
- 子育て相談&発達障害支援を10年以上続けています🍀
- 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています🍀
- 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます🍀
- 私自身、自閉&ADHDの2人の子どもを毎日子育てしています🍀
- さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを日々実践しています🍀
- お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています🍀
①保育園に楽しく登園できるための4つの対応
4つの対応は以下の通りです。それぞれお子さんに合わせて具体的にどう対応すると良いかについてご紹介していきます。
- 環境を整える
- 登園するきっかけを作る
- 登園しやすい時間から慣れる
- お気に入り場所を作る
1:環境を整える
まずは、どうして行きたがらないのか、登園渋りの理由を考えてあげ、周りの環境を整えてあげましょう。
前編で紹介した登園渋りの原因についてのいくつか具体的な対応をご紹介していきます。
パパ・ママと離れるのが不安💦
・帰りの時間にまた必ず母親に会えることを視覚的に提示してみましょう。
①荷物いれ⇒②自由遊び⇒③朝の会⇒④製作遊び⇒⑤お昼ご飯⇒⑥お昼寝⇒⑦おやつ⇒⑧帰りの会⇒⑨ママに会える
このように視覚的にもママに会えることが分かっていると、不安が軽減され、登園しぶりがなくなるお子さんも多いです。
前編で紹介したその場での対応も効果的です✨✨
保育園の生活のイメージがつかない
園のスケジュールを前日に伝えておく、明日はこんなことするよ、自由遊びに好きな〇〇で遊ぼう、オヤツは〇〇だよ、等と園に行きたくなる見通しが持てると楽しく行ける場合があります。
一つ一つの行動のイメージがつかないと不安になりやすいお子さんも多いので、
<朝のお仕度>
リュックからタオルを出す⇒連絡帳を出す⇒着替えをお着替えBOXに入れる
<給食の準備>
手を洗う⇒椅子を運ぶ⇒リュックからお弁当出す⇒エプロン着る⇒椅子で待つ
上記のように一つ一つの流れを、目で見て分かるように、いらすとやから印刷して絵カードにして貼っておくと流れを見て確認できるので、イメージしやすくなります。
また自由遊び⇒朝の会⇒集団遊び⇒お弁当⇒歯磨き・・等と一つ一つの活動も見える化しておくとイメージがつきやすくなり、生活の流れが分かるようになりやすいです。
登園後に「まずは靴を脱いで次にロッカーに行こうね」「ロッカーにリュック入れたらハンカチをかけてこよう」等と、一つ一つの行動を先生と一緒に取り組み、時系列に見通しを立てられると、登園渋りが和らいだお子さんは多いです。
※ここは保育園の先生に協力してもらえるか要相談してみて下さいね🌸
今どきは、先生方が既に準備して慣れるまでの間、絵カードやスケジュールの見える化をしてくださっている保育園も沢山あります✨✨
今日やる園の活動が分からなくて不安
前日に、スケジュールを伝えてもらう、一緒に確認しておくと安心できるでしょう。
最近ではお迎えの際にスケジュール表をスマホで撮っておくお父さん・お母さんも多い印象です。
苦手な体操や製作活動があったとしても、前日に見学でよいことや、先生と一緒にできる事を伝えておいていただけるだけでも、行ってみようかなと言う気持ちにつながります。
感覚に敏感で、園の中に苦手な刺激がある
耳が敏感💡: 静かな環境で自由遊びは過ごせるようにする、人が大勢来る時間帯はズラして登園。
触覚が敏感💡: 園児服の肌感触が苦手であれば、着やすい服で過ごせるようにしてあげる
視覚が敏感💡: 廊下側、近くのカーテンを閉めて対応する
園の活動が難しい
難しい活動は無理せず先生に協力してもらうようにしましょう。
ヒントをだしてあげたり、一緒に手伝いながらやってもらえる、見学でもOkにしてもらうと分かると安心できます😊✨
集団活動や集団遊びが苦手
お子さんの一人遊びが多く、集団での活動に参加しにくいなあという場合、過去の記事が参考になります。
一人で遊ばせていいのかな?強引に参加させちゃっても大丈夫?と気になるパパ・ママ・先生は是非みて下さい😊✨✨
お友だち関係がうまくいかない
お友だち関係がうまくいかない、勝負事でのこだわり強い、パニックが大変というお子さんの場合も環境を整える為に以前の記事が参考になりますので、是非ご覧になってみて下さい😊✨✨
等々、お子さんが過ごしやすい環境をお家の人とも情報共有しながら、作っていくと登園できる場合が多々あります。
保護者の方もお子さんの苦手を事前に伝えておくことで配慮してもらえる場合がありますので、園の先生と共有して置けると良いでしょう。
2:登園するきっかけを作る
自分の好きなことをしたい、園の活動が難しい、集団活動苦手というお子さんは、保育園にいく理由が自分では分からない場合があります。
ですが、逆に行く理由を作ってあげることで楽しく登園できるチャンスもあるんです🌸
我が家の場合: 家の子は花が大好きでした。ですので、保育園に行きたがらない時は、「咲いていたお花を先生にあげる」というはっきりした目的を作ってあげることで、笑顔で登園できるようになりました。
※もちろん保育園の先生とは事前に打ち合わせをしています
いろんなきっかけがあります: 「捕まえた昆虫をみんなに見せる」と決めたことで楽しく登園できるお子さんもいますし、「自分で描いた絵を見せる」「自分で作った折り紙を見せる」等でもうまくいった場合があります。最近ではスマホに撮ったものを登園時に先生に見せているというご家庭もいらっしゃいました。
3:行きやすい時間から慣れる
登園を嫌がるお子さんからすると、最初から最後までいきなり全て参加するのは大変です。
疲れも溜まり、また明日も行こうという気持ちにもなりにくいです。
特にイメージが持ちにくく、園の活動が難しいお子さんは、保育園での生活がいつまで続くんだろうと不安になりやすいです。
ですので最初は、
- 週の2日間は給食を食べたら帰る
- 自由遊びだけ参加する、
- 朝の会まででたら帰る
このように、ただ泣いたから帰るのではなく、お子さんの調子の良い時間帯を選んで、部分的な参加から試してみるのも良いでしょう。
そこで園での生活に徐々にイメージが持てるようになり、お迎えに母親が毎回来ることが分かるようになってくると、楽しく行けるようになる場合があります。
お子さんが負担を感じないところから徐々に園で過ごせる時間を延ばしてあげるとうまくいきやすいです。
保育園が楽しい場所だと思えるようになっていくからです✨✨
4:お気に入りの場所を作る
集団活動が苦手、一人遊びが好き、感覚に敏感、家と比べる、先の展開が読めるようなお子さんからすると、お気に入りの場所が園内にあれば、登園できる可能性があります。
クラスの賑やかな雰囲気が苦手なお子さんもお気に入りの場所があることで、そこが安心できる場所として居場所になるからです。
お気に入りの場所は、
- 廊下
- 職員室
- 園長室
- 相談室
- 空き部屋
お子さんによって様々ですし、教室の中のクールダウンスペースといった、落ち着ける場所がお気に入りの空間になりやすいです。
教室のリラックススペースのポイントとしては、
- 静かな場所
- 狭めのスペース
- 明るすぎない
- 人が少ない
このような落ち着ける場所がおすすめです。
教室の隅っこや、パーテーションで区切る、段ボールハウスの中等々をリラックススペースにされている場合が多いです。
一つお子さんの居場所があることで登園のきっかけになりますし、泣いている時も誘導しやすいです。
②お家でできること3選
- 休日で思う存分発散しておく
- スリーグットシングス
- 1日5分のスペシャルタイム
1:休日で思う存分発散しておく
お子さんにとって、保育園での集団生活は、周りに合わせることも多く、やりたいことが十分にできないまま平日は不完全燃焼でいる場合があります。
家の子も、もっと塗り絵したかった、もっと外で遊びたかったとうと訴えていることが多かったです。
こだわりが強いお子さんもある程度やりたい遊びに没頭できることで、エネルギーを貯めて保育園に行く気持ちになる場合もあります。
⇒こだわり強いお子さんの個性が輝くための効果的な関わりはこちら
お子さんは保育園の帰りや休日に、パパママ思う存分一緒に入れることでまた頑張ろうという気持ちに慣れます。
何が言いたいかというと、休日はお子さんが好きなことをして過ごせる時間を十分にとってあげましょうということです。
休日に好きなことをしてエネルギーを満タンにしておくことで、また平日を過ごしていけるようになります。
意識的にスキンシップをとったり、好きな話を聞いてあげたり、好きなことに没頭させてあげたりして、「あなたのことが大好きなんだよ」と伝わるようにしてあげると、お子さんも気持ちが安定します。
2:スリーグットシングス
寝る前に「今日の良かったことを3つ」親子で言い合ってみることもおススメです🌸
- 今日は良い天気だった
- お散歩に行けた
- 給食で大好きなお肉がでた
どんな「小さな良い事」でもOKです。
小さな良かったことをみつけられるようになることは心の健康にも重要ですので、親子で試してみて下さい。
スリーグットシングスについて気になる方は、過去の記事が参考になります。
3:1日5分のスペシャルタイム
1日24時間の内、たった5分だけでも良いので、毎日できるだけ、決まった時間に、お子さんの主導の遊びを一緒に楽しんであげましょう。
その時間があるから、お子さんは安心して保育園に行けるようになるからです。
カルタ、ブロック、プラレール等、毎回その時間はお子さんの好きな事をして過ごせる時間を保証してみて下さい。
保育園に行きたがらないお子さんの多くは、やりたい事があるけど我慢して過ごしている可能性があるからです。
そんなお子さんにとって、毎日お風呂上がりの5-10分間のスペシャルタイムがあるし、今日も頑張るかという、日中過ごすためのやる気につながりますし、安心できます。
ポイントとしては、毎回同じ時間や同じタイミング(お風呂上りや食事終わり等)にしてあげると、それがお子さんにとって見通しになるので、あの時間があるからと保育園も頑張れます。
また、その時間も「スペシャルタイム」「ご褒美タイム」「〇〇君時間」等名前を決めておいてあげるとお子さんからすると、〇〇タイムがあるから頑張ろうというやる気につながります。
「今日も頑張れば、スペシャルタイムがあるぞ、何しようかな~?」とワクワクしながら過ごせたら、保育園だって頑張れるかもしれません。
③休ませたほうが良い場合
以下の場合は無理せずに保育園を休ませてあげましょう。
- 体調不良
- 感覚の敏感さが強い
- いじめやからかい
体調不良
- 嘔吐や下痢
- 頭痛や腹痛
- 食欲不振
- 夜泣きやおねしょの悪化
このような体調の異変は過度にストレスと溜めている可能性があるので、登園渋りがある上で上記のような症状が続く場合は、ゆっくり休ませてあげたほうが良い場合があります。
感覚の敏感さが強い
- 集団での声がうるさく聞こえる
- 光が眩しく感じる
- 園の匂いで気持ち悪くなる
このような感覚の敏感さがあり、環境を整えてもその敏感さが続く場合は無理して行かせせてしまうとストレスになるので休ませてあげましょう。
心配な場合は医療機関に受診してください。
いじめやからかい
いじめは明らかに、お子さんに原因ではなく、加害者に原因があります。
保育園に行くことで辛い思いをされており、さらには、その問題が解決せずに続いている場合は原因が解決していく見通しがないと保育園には行きたいと思えないので、休ませてあげましょう。
④まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事のまとめです。
①保育園に楽しく登園できるための4つの対応
- 環境を整えてあげましょう
- 登園するきっかけを作ってあげましょう
- 登園しやすい時間から慣れていきましょう
- お気に入り場所を作ってあげましょう
※環境を整えていくにも、お気に入り場所を作るにも保育園の先生の協力が不可欠ですので、前編の通り、保育園の先生との連携しながら、お子さんが少しでも楽しくいけるようサポートしてあげて下さい。
②お家でできること3選
- 休日で思う存分発散しておく
- スリーグットシングス
- 1日5分のスペシャルタイム
意識的なスキンシップやお子さんの好きな事を一緒に楽しむ、こだわりに没頭できる事でお子さん気持ちが満たされ、保育園頑張ろうという気持ちにつながります。
我が家では、保育園も小学校もそうですが、「行くだけで頑張っているから、楽しんできてね」と送り出すようになってから、笑顔で行けるようになりました。
こだわりが満たされるとどうして良いのかは別の記事にまとめてありますので、気になる方は是非ご覧ください。
⇒こだわりの強さを将来の強みに変えていく為の効果的な関わりはこちら
スリーグットシングスの詳しいやり方については、過去の記事をご参照ください
③休ませたほうが良い場合
以下の場合は無理せずに保育園を休ませてあげましょう。
- 体調不良
- 感覚の敏感さが強い
- いじめやからかい
最後まで読んで下さった方は、明日からどう関わっていけばよいのか何となくでもイメージしていただけたら嬉しいです✨✨
この記事がお子さんの登園渋りに悩んでいるパパ・ママの解決につながることを祈っております。
最後まで読んで下さりありがとうございました🍀