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お子さんのパニックがおさまる5ステップ【対処法を心理師が解説】

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お子さんのパニックや癇癪で困ったことはありますか?

一度、泣いたり、暴れたり、騒ぎ始めてしまうと時間もかかり大変ですよね💦

「こんなことで?」という理由だったり、いきなりだと親も困惑してしまいますよね😫💧

思い通りにいかなかったり、やりたいのにできなかったり、勝ち負けにこだわったり、難しくて分からなかったり、お子さんがパニックになる理由はさまざまです💡

お子さんがパニックになった時、普段はどのように関わっていますか?

もし、下記のような関わりに該当するようであれば、パニックは一時的には治まっても年齢が上がるにつれて、激しく長引く可能性があります。

  • ないてもだめ!と叱る💦
  • いい加減にして!と怒る💦
  • 泣いたらあげない!と罰を与える💦
  • 根負けして、お子さんの望みを叶える💦
  • どうしていいのかわからず困惑する💦
ゆうひちゃん
ゆうひちゃん
じゃあどのように関わればいいの?😵‍💫

そこで、今回の記事ではパニック・癇癪が治るまでの5ステップ&お子さんがパニックにならなくなる効果的な対処法について解説していきます。

お子さんのパニックや癇癪が改善していくには、

①パニックになった時の対処法(泣いたり、暴れたりパニックになっている時の対処法)

②パニックにならないような対応(そもそも泣いたり暴れたりしなくなるような関わり)を分けて考える事がとても重要です。

今回の記事では、①のお子さんがパニックになった時のいわゆる典型的な対処法について、これからステップごとに解説していきます。

そして次回にそもそもお子さんが癇癪・パニックにならなくなっていく効果的な対応についてご紹介したいと思います🍀

最後まで読んでいただくことで、お子さんがパニックになった時でも冷静に対応できるようになります。感情的に怒る事も減っていきますので、是非実践してみて下さい🌞✨

  • アサヒです。臨床心理士・公認心理師です。
  • 子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています。
  • 子育て相談&発達障害支援を10年以上続けています。
  • 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています。
  • 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます。
  • 私自身、自閉&ADHDの2人の子どもを毎日子育てしています。
  • さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを日々実践しています。
  • お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています。

お子さんがパニックになった時の5つのステップ

  1. ステップ1:まずはクールダウンしましょう🌟
  2. ステップ2:気持ちをくみとってあげましょう🌟
  3. ステップ3:落ち着いたら励ましてあげましょう🌟
  4. ステップ4:思うようにいかないこともあると教えてあげましょう🌟
  5. ステップ5:うまくいく為の一緒に考えてみましょう🌟

ステップ1:まずはクールダウンしましょう

 

→お子さんがパニック・癇癪を起した時、その場では注意せず、まずはその場から離れてパニックを鎮める事を最優先にしてあげましょう✨

「今のはこうだったんだよ」「泣かないで」等と説明や注意をしても、ギャーっとなっている時は、何を伝えても正直意味がないからです。

まさに焼け石に水状態です💧

それどころか、怒った場合は、①思いどおりにいかないという事実に、②怒られるというさらに悪い結果も合わさり、二重の苦しみをお子さんは味わうことになり、余計にパニックが長引く&悪化する可能性があります。

ですので、まずは興奮した気持ちがクールダウンできるように、安全な場所にいることを確認したら、刺激しないようにしてあげましょう🍀

簡単にいうと、パニックになった時は、安全が分かれば、関わらないようにするのが一番なんです。

例:別室に行く、刺激のない部屋に誘導する

クールダウンする為に、お子さんが落ち着ける場所・アイテムをあらかじめ決めておくと良いでしょう🌞✨

  • 落ち着ける場所: 部屋の隅・毛布の中・クローゼットの中・クールダウン用スペース(段ボールなどで部屋の隅を区切る等々)
  • 落ち着けるアイテム: 人形・ぬいぐるみ・お気に入りのタオル等々

自傷行為(頭を壁や床に打ち付ける等、自分で自分を傷つける行為)をした際は、力づくで押さえつけるのより、クールダウンするまで怪我をしないように、見守ってあげましょう。

例:頭を打つのであれば、床や壁にクッションを当てる、噛む癖があれば、体でなくてタオルやぬいぐるみ等を噛ませる等

この時今まではクールダウンさせていなかったとしたら、クールダウンすることである副作用が生じる場合があります。

その副作用は何か、一般的な対応や子育て本には書かれていないことが多いです。

ですが、その副作用にも専門的な名前があるくらい、ほぼ生じます😫🚨🚨

その際に対応を間違えてしまうと、余計にパニックがひどくなってしまうのですが、どの子育て本にもそこまで書かれていないので、クールダウンは意味がないと誤解してしまうんです。

次回の記事ではその副作用や、それに対してどう対応すればクールダウンが効果的に活かせるのかもしてあります。

ステップ2:気持ちを汲み取る

→その場を離れたら、「◯◯だったんだよね」「〜だと思わなくてビックリしたんだね」とお子さんの気持ちに寄り添ってあげましょう🍀

年齢があがるにつれ、自分の気持ちを分かってくれたとお子さんが思えるだけで、パニックがおさまりやすくなることが分かっているからです。

ステップ3:落ち着いたら励ます

→パニックが静かになったタイミングで、

  • 「今度は〜かもしれないよ」
  • 「途中までは楽しくできていたね。」
  • 「◯◯は頑張ってたね」

と励ましてあげましょう🌞✨

パニックになったことは、大人からしたら、大したことではない事を伝えることにもなるからです🌸

ママ①
ママ①
落ち着いたのにまた泣き始めたらどうすればいいの?
パパ①
パパ①
いつまでも泣いていて落ち着かないんです。

このような時、大人は無意識のうちにあることをしている可能性があります。

実はそれがパニックをいつまでも長引かせる要因になっている場合があるんです。

落ち着かずに再び泣き始めた時の効果的な対応も下記に具体的にまとめてありますので、気になる方はご覧になってください。

どうしてパニックが長引くのかパニックのメカニズムがわかりますので、そのメカニズムに気付き、パニックに合わせた対応ができるようになります。

ステップ4:思うようにいかないことがあると伝える

お絵描きが苦手な子供幼児

→ゲームや試合のようにルールや勝ち負けのある活動は勝つことも負けることもあることを伝えましょう👍

本来泣いている時に伝えがちですが、実は、このタイミングがベストタイミングなんです😁🌈

落ち着いた時にはじめて、お父さん・お母さんの説明が耳に入ります🌟

→やりたかった・観たかった・できなかった等々、本当は〇〇するはずだったのにと、思い通りにならない時にも、思った通りにならないこともある事を伝えてあげましょう🍀

必ずしも自分の思い通りにならないかもしれないと想像できるようになるので、同じような事でパニックになる事が段々と減っていきます。

ステップ5:うまくいくための方法を一緒に考えてみる

→説明を伝えた後に、

  • 「次勝てるようにどんなふうにしたらいいか一緒に考えよう」
  • 「今度はうまくいくにはどうすればいいかな?」

このように前向きに考えていけるようなクセを作ってあげましょう。
(ここ結構重要なポイントです)

  • 「もし負けても次は泣かないでどうしようか考えよう」
  • 「今度も思い通りにいかないことがあるけど、その時は暴れないでどうしよっか?」

等と、上手くいかなくても気持ちを切り替える方法を一緒に考えてあげる事も大切です。

このような対処法ステップを繰り返していく事で、パニックになっても自分気持ちをコントロールしていく練習になります。

慣れてくると、次第にパニックが鎮まる時間が短くなったり、負ける事もある事を学習し、勝負事でも楽しくできるようになっていく可能性が高まります。

最後に

勝ちにこだわる子供

ステップ1:まずはクールダウンしましょう🌟
ステップ2:気持ちをくみとってあげましょう🌟
ステップ3:落ち着いたら励ましてあげましょう🌟
ステップ4:思うようにいかない事もあると教えてあげましょう🌟
ステップ5:うまくいく為の一緒に考えてみましょう🌟

いかがでしたでしょうか。

今回はいわゆる一般的なパニックや癇癪に対する対応について解説しました😊✨

次回はより効果が実証されているパニックや癇癪についての対応を解説していきたいと思います。

前半のステップでうまくいない場合や、クールダウンの副作用、再度パニックになってしまう要因について気になる方は引き続き後半も読んでいただけると嬉しいです。

最後まで読んで下さりありがとうございました🍀