育児や子育てをしていて、悩みがないことはないですよね。
分かっているけどできない時もありますし、お子さんのこんな行動大丈夫と心配になることだってあります。
こんな時にどこに相談すれば良いんだろう?と困ったことはないでしょうか?
育児の悩みや子育ての事、お子さんの発達のってどんな相談窓口があって、どこに行けば良いのかも分からないですよね。
そこで、今回の記事では、子育てやお子さんの発達、心配な行動について困った時の相談先についてまとめました。
最後までの読んでいただければどこでどんな相談に乗れるのか、どんな職種の人が働いているのかが分かります。
少しでも多くの方にお役立ていただければと思います。
- アサヒです。臨床心理士・公認心理師です。
- 子育て中のお父さん・お母さんを心から尊敬しています。
- 子育て相談&発達障害支援を10年間続けています。
- 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています。
- 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます。
- 私自身、2人の子どもを毎日マインドフルに子育てしています。
- さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを実践しています。
- お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています。
育児の悩みや子育て・お子さんの発達の相談先一覧
以下に上記の相談先一覧をまとめました。
相談機関の簡単な説明と、どんなことが相談できるのか、どんな専門職がいるのか紹介してあります。
◯保健センター
専門職:保健師・保育士・心理師等
健康センターや保健福祉センターとも呼ばれています。
乳幼児健診や、年齢ごとの定期健診でお子さんの成長だけでなく、発達でも気になっていることを気軽に相談できます。
地域によっては、個別の相談が可能であったり、身体測定を下さるところもありますし、保健センターが主催する、親子教室(離乳食教室や運動教室)もありますので、子育て全般について相談しやすい機関です。
◯児童センター(児童館)
専門職:保育士・心理士・作業療法士・理学療法士等
行政で運営している施設で、0歳から18歳までのお子さんが無料で利用できます。
未就学児までの場合は、親子で気軽に遊びに行く所という感覚で利用されている方が多いです。
児童センター(児童館)では、保護者同士が集まるサークル活動や、児童センターが主催する親子教室を開いています。
そのような教室の際は専門職の先生が来て、相談できる場合があります(私の地域では子育てのお悩み相談を3ヶ月に1回開いています)。
また、保育士の先生が常駐してくださっている所が多いので、赤ちゃんから未就学児までの子育ての相談もできます。
頼りになる先輩ママや先輩パパがアドバイスしてくれたり、話を聞いてくれるかもしれません。
特に児童センターには沢山のオモチャがあるので、家の子に合ったオモチャって何を選べば良いんだろうと迷った時は、児童センターのおもちゃで実際に遊んでみると良いかもしれません。
個別の相談室もある所が多いので、確認してみても良いかもしれません。
◯医療機関
専門職;児童精神科医・小児神経科医・発達専門の小児科医・心理師・言語聴覚士・作業療法士・理学療法士等々
お子さんの発達のことでご相談がある場合、「発達」専門の外来のある小児科や、児童精神科にご相談することをお勧めします。
医療機関では、お子さんの得意不得意を理解するための発達検査や知能検査受けれたり、病院によって、専門職による、個別の療育や集団SST(集団に合わせるための練習)、カウンセリング等を受けれたりします。
多くの発達専門外来は予約制のため、初診を受けるまでの待機期間の長さや受診のしやすさは地域によってかなり異なる場合があります。
◯保育園・学校
専門職:保育士・教師・心理師等
当然のことながら、園や学校の先生に相談することで、家と外の様子の違いや、園や学校の関わりを教えてもらえるので参考になるかと思います(もちろん先生や学校にによって個人差はありますが、、)。
また、保育園に定期的に心理士や、言語聴覚士等の専門職の先生が巡回訪問していますので、そこで気軽に相談できることもあります。
保育園では、園生活だけでなく、就学に関する相談もできる所が多いです。
相談するのであれば、特に年中さん・年長さんぐらいが良い時期です。
小学校の場合はスクールカウンセラーの先生がいますので、発達や子育てでの相談や知能検査を受けれる可能性があります。
園や学校で専門職に相談していただくメリットは、お子さんやご家族の困り感や悩みを関わる周囲の大人で共有できることだと思います。
家庭と学校での共通認識・理解ができることで過ごしやすくなったというお子さんは多いです。
◯市区町村の子育て相談窓口
専門職:医師・言語聴覚士・心理士・作業療法士等
各市区町村で独自に育児や子育て相談窓口や相談日も増えています。
電話相談をしている自治体もありますね。
子育て相談だけなく、家庭相談・心の相談といった形で家庭での困りごと全般や相談者自身の悩みについても相談できる自治体も増えている印象です。
いずれも気軽に専門職に相談ができます。
相談日や頻度については、市区町村のHPで確認できたり、行政から届く広報誌から確認できたりします。
◯療育センター
専門職:医師・心理士・言語聴覚士・作業療法士・保育士等
児童発達支援センターとも呼ばれています。
「療育」とは、「治療」と「保育・教育」の略で、療育センターは、一般的に障害のあるお子さんに対して、お子さんに合わせた治療・教育と行う場所のことを指します。
療育センターでは、お子さんの社会的な自立を目指し、専門的な教育支援プログラムを通してトレーニングをしていきます。
未就学児が利用されている機関ですが、地域によっては、利用されていなくても、療育センターの中に、お子さんの発達について、専門職に相談できる相談日や窓口が増えてきています。
◯発達障害支援センター
専門職:福祉系職員・心理士
医療・福祉・教育等の関係する機関と連携し、幅広く地域の情報を持っていることが多い窓口です。日常生活でのさまざまな相談(コミュニケーションや行動面で気になること、保育園や学校、職場で困っていること等)ができます。
電話での相談もできる場所も多いです。
発達障害のあるお子さんやご家族の日常生活をサポートしてくれるだけでなく、診断を受けていないお子さんであっても、窓口で相談することができます。
また、上記のような相談場所がどこにあるのかについても確認することができます。
自分の住んでいる場所にもこんな機関ある!?
もし、お住まいの地域で上記に該当する機関がどこにあるのかわからない場合、市区町村の子育て支援担当課や、母子保健担当課等にお問い合わせいただくと、確認できます。
まとめ
子育てや、お子さんの発達については、ご家庭だけで悩んでも解決できないこともあります。そんな時に、役に立つ情報や助言や関わり方について上記の機関で相談に乗ってくれる場合があります。
私も利用していました。
専門職である私も、子どもが健診で初歩について遅れを指摘され、療育センターに相談に行ったことがありました。
その際に理学療法士の先生から専門的なアドバイスや遊びを教えてもらい、家で早速取り組んだところ、すぐに歩けるようになり、悩みが解消したことがあります。
餅は餅屋じゃないですが、困った時はその道の専門家に相談すると色々な関わりの工夫を教えてもらえるので、悩みが解決しやすくなります。
いきなり医療だとハードルが高いというご家庭も多いですが、今は上記のように
さまざまな窓口がありますので、まずは相談して見るのも大切かもしれません。
お一人やご家族で悩みを抱えず、相談してみてください。
少しでもお子さんやお父さん・お母さんが過ごしやすくなるための一助になれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。