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【逃げさせて良い⁉】嫌な事から逃げる子どもの理解と効果的な対応

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
  • いやなことがあると逃げ出してしまう💦
  • 親や先生が気づかない間にいなくなっている💦
  • かっとなって部屋を飛び出す💦

「何でこんなことで?」と思うような事でも出ていってしまうと疲れてしまいますよね💦

そんな時どんな対応をするのが良いのかご存知でしょうか?💡

今回の記事では、

  1. 嫌な事から逃げる4つの理由📣
  2. お子さんに合わせた5つの対処法📣
  3. 気をつけたい2つの関わり📣
  4. 未然に防ぐための2つの予防策📣

以上の4つのポイントについて、具体例や具体的な関わりも取り上げながら解説していきます🌸

最後まで読んでいただく事で、お子さんがその場からいなくなった時にでも慌てず、冷静に対処する方法や、出て行きやすい場面を特定し未然に防ぐためのアイデアがわかりますので、参考にしていただけると嬉しいです🍀



ドメインバックオーダー

お子さんが嫌な事から逃げ出すことにお悩みのお父さん・お母さんの少しでもお役に立てればと思っております。もし、「なるほど!」と思えたら、今回の記事をSNS等で広めていただけると嬉しいです。

  • アサヒです。臨床心理士・公認心理師です。
  • 子育て相談&発達障害支援を10年間続けています。
  • 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています。
  • 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます。
  • 私自身、2人の子どもを毎日マインドフルに子育てしています。
  • さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを実践しています。
  • 同じ悩みでもお子さんやご家族のスタイルに合わせた対応をしています。
  • お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています。

嫌なことから逃げてしまう4つの理由

嫌な事から逃げる子

お子さんが嫌な事から逃げ出してしまうのにはちゃんと理由があります。

感覚の敏感さに耐えられない

<具体例>

  • 音の大きさに耐えられない
  • 嫌な音や匂いがした
  • 触られるのが嫌だった
  • 感覚が敏感なお子さんは少しの刺激でも不快に感じやすくその場を離れやすくなります。

自分ではどうすることもできないので、その場を離れます。

急に予定の変更があって混乱

<具体例>

  • 今日は折り紙遊びをする予定だったのに、急にできなくなった。
  • 寝る前にかるたをするはずだったのに、できなかった
  • 勝てるはずだったのに、負けそうになっている

「自分では〇〇する予定だったのに」と予定通りに行くのが好きなお子さんからすると、予定が狂うのは嫌な事なので、逃げ出したくなります。

急な変更が苦手なお子さんも同様で、急な変更が嫌なので、その場を離れたくなります。

対人関係

<具体例>

  • 友だちに悪口を言われた
  • 先生・親に注意された

意に沿わないことを言われてカッとなって部屋を飛び出すお子さんも多いです。



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苦手な活動

そもそも苦手意識があったり、やりたくないと思っている活動もその場から離れやすくなります。

アサヒ君
アサヒ君
まあ、確かに、それは納得できそう。じゃあそういう時はどうすればいいの?
苦手な事に挑戦する
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お子さんに合わせた5つの対処法

嫌な事から逃げ出す子

居場所の確認と安全確保が最優先

→嫌なことがあって違う場所に行ってしまった場合、無理に連れ出そうとしても泣いたり怒ったりしていると言うことを聞かないことがほとんです。

→ですので、その場に危険なものはないか、まず安全の確認を優先してあげましょう

→安全な場所であるなら、しばらく気持ちが落ち着くまでクールダウンし、冷静になるのを待ってあげましょう。

→そして冷静になったタイミングで部屋に連れ戻してあげましょう。

理由を聞いて、共感する

→お子さんの言い分を聞いてあげましょう。

→嫌になったら逃げるのではなく、言葉で自分の気持ちを伝える練習にもなるからです。

→その場でも冷静になってお部屋に連れ戻した後でもいいですが、

理由を聞くときは、お子さんが落ち着いていることがポイントです。

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→その時にお子さんが何が嫌か意思表示できたら、

「かるたやりたかったんだね」

「音がうるさくて嫌だったんだね、辛かったね」

→このようにお子さんの気持ちに共感してあげると効果的です。

アサヒ君
アサヒ君
どうして?

→言えたことでスッキリしたという体験が、自分で自分の気持ちをコントロールして行く練習にもなる&信頼する大人に相談することの大切さを学べるからです。

→「大人って困った時に頼りになる」「相談できるんだ」という信頼関係が深まります。

アサヒ君
アサヒ君
じゃあ自分で言えない子にはどうしたらいいの?

具体例を挙げて聞いてあげる

自分で言えないお子さんには具体例を挙げて確認してあげましょう。

「何が嫌だった?」

「みんなの音が嫌だった?」

「急にカルタできなくて嫌だった?」

「はい」や「いいえ」で答えられる質問にしてあげると答えやすいです。

→最終的に「◯◯が嫌だったんだね」と大人が確認してあげることで、自分の気持ちを言語化する練習にもなります。

アサヒ君
アサヒ君
じゃあ、嫌なことの理由が明確で、その場から逃げてしまう子にはどうしたらいいの?



集団での一斉活動なら部分活動でもオッケーにする

→集団活動に参加したくなくて、その場からいなくなったお子さんについては、部分的にでも活動に参加できたらOKにしてあげましょう。

例;できるところだけやってみよう、見るだけでもいいよ

→集団のそばで別のことをしていても、近くでクラスの様子を感じ取れるので、まずはそこからでもOKとして、少しずつ参加できるようにしてあげるとお子さんも安心できます。



難しいことなら手伝ってあげる

<具体例>

  • 片付け「片付けしなさい」より「片付け手伝おうか」
  • 歯磨き「歯を磨いて」より「歯磨き手伝おうか」
  • 製作遊び「早くおって」より「折り紙手伝おうか」

→こんな時でも「手伝うね」と伝えてあげた方が、主役は自分であるということは残ります。

アサヒ君
アサヒ君
自分の役割だってことだね。

→ですので、最終に出来たという体験が自分の成功に結びつきやすくなります。



気をつけたい対応

嫌な事から逃げ出す子ども

戻ってきたときに叱る

→余計に悪化しやすくなります

→自分でもどうしていいか分からない結果として逃げ出している場合もあるから

→「帰ると怒られる!」と思って、逆に帰れなくなってしまう場合もあります。

→冷静に考えた時に、逃げ出してしまったけど、自分で戻ってきてくれるのは、大人からするとむしろ好ましい行動です。

→ですので「よく戻ってこれた」と伝える方が効果的です

無理な約束をさせる

→約束しても何回も繰り返してしまう場合、その約束の意味が難しいかもしれません。

→お子さんの立場で考えてみると、約束を守れなかったこと&飛び出してしまったことという二重の注意を受けることになります

→また、「もう二度としないって約束して?」「今度からダメだから分かった?」と言われた時に、「もうしない」「わかった」といえば、とりあえず、その場をやり過ごせるということを学んでしまうリスクもあります。

 

周囲ができる工夫

子どもを怒ると後悔

環境を整える

→嫌になる原因が分かれば、その場から逃げ出さなくてもいいような状況を作れるように配慮します。

<具体策>

  • いやなおとがあるなら、その音を出さないようにする。
  • カルタができないからと部屋を飛び出すなら、「8時までに歯磨きが終わればカルタです」とメモを残すor時計にシールを貼って一緒に確認する。
  • ほかの子と遊べないなら、無理強いせず一人で過ごせるようにする。

特に音や臭い等の感覚的に敏感なものがある場合や、急な変更が原因の場合は環境を整えてあげるのが効果的です。

苦手な活動を強要しない

→苦手な事をやるのが嫌で、そのストレスが原因で逃げ出してしまう場合、お子さんのペースで、少しずつ慣れていけるようにしてあげましょう。

→なぜなら、お子さんがやり方や活動の意味を分かっていない場合もあるからです。

→まずはできるところから始めてあげましょう。

→周囲の大人が手伝ったり、付き添ってあげ参加できるだけもOKです。

まとめ

今回の記事のまとめです

嫌な事から逃げ出す4つの理由

  1. 感覚過敏
  2. 予定の変更
  3. 対人関係
  4. 苦手な活動

その場での対応

  1. 居場所と安全の確認
  2. 理由を聞いて共感

※これが基本になります

理由は言えない場合

  1. 具体的に聞いてあげる
  2. 「はいやいいえ」で答えられる質問にしてあげる

理由がはっきりしている場合

  1. 集団での活動なら部分参加でもオッケーにしてあげる
  2. 難しい活動なら手伝う

気をつけたい関わり

戻ってきたら叱る

無理な約束をさせる

周囲の工夫

嫌な事が少なくなるように環境を整える

苦手なことは強要しない

嫌な事や苦手なことが原因で逃げ出す場合、嫌なことを何とか克服させようとするとかえって逆効果になります。

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理由を聞いて共感してあげたり具体例を挙げて確認してあげる、一見、時間もかかり大変そうな印象ですよね。

ですが、このような関わりは、お子さんが自分の気持ちをコントロールして行く練習になったり相談することの大切さ自分の気持ちを言葉にする練習にもなります。

→そして結果的に逃げ出さなくても言葉で伝えられるようになっていきます。

また難しかったり苦手だったりすることを手伝ってあげる、部分的にでも参加できたという体験はお子さんからするとできたやれたという成功体験につながります。

ですので、お子さんに合った方法をできる所から試してみてください。

そして親御さん自身も自分は頑張って子育てしているよくやっていると自分自身を褒めてあげてください。

アサヒ君
アサヒ君
本当に素晴らしいことをしてくださっています

時には気分転換やご褒美といった息抜きも大切にしながら子育てをしていきましょう。

今回の記事が少しでも役に立ったと思えたら、今回の記事をSNS等で広めていただけると嬉しいです。

最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。