<苦手な事をやりたくなくて切り替えができない>
- 人混みが苦手だから、行きたくない
- お風呂に入りたくなくていつまでも遊んでいる
- 片付けが苦手でいつまでたってもご飯食べに来ない
- 行事やイベントが苦手だから、休みたい
こんな時、どうしたらいいのか困ってしまう事はありませんか?
無理矢理連れて行こうとしても、泣いたり、怒ったりして抵抗されちゃうし、毎日毎日何回怒ってもいつもいう事聞かないし、どうすればいいのか悩んだり、イライラしてしまいますよね。
そこで今回の記事は、以下の3つのポイントにまとめ、嫌いだったり、苦手な活動に取り組みたくないお子さんが、やる気をだしやすくなるためのコツをご紹介いたします。
- その場で対応する時の2つコツ
- その場で注意したい3つの対応
- 苦手なことに挑戦する気持ちが育つ3つの対応
怒る・強制させる以外の方法で、なるべく負担を減らしてかつ効果的な対応をまとめました。
少しでも多くのご家庭のお悩みを解決出来たらと思い発信していますので、役に立つと思って下されば、是非この記事のシェアをよろしくお願いいたします。
全部読むの大変という方は、まとめを読んでいただくだけでも、参考になります。
- アサヒです。臨床心理士・公認心理師です。
- 子育て相談&発達障害支援を10年間続けています。
- 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています。
- 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます。
- 私自身、2人の子どもを毎日マインドフルに子育てしています。
- さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを実践しています。
- 同じ悩みでもお子さんやご家族のスタイルに合わせた対応をしています。
- お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています。
その場で対応するときの2つのコツ
苦手なことなら部分的でOK
→実は、無理に全部に参加させる必要はありません。
苦手な事は克服しなくてもいいんです。
発表会や運動会の練習等、園や学校の行事だけなく、お風呂や歯磨き等、家での活動も同様です。まずは、その場にいるだけでもとても大切な意味があります。
お子さんにとって大切なのは、無理やりやって余計嫌いなるより、お子さんのペースで、「あっいけそう」と少しずつ慣れていく事だからです。
例:お風呂が嫌い
→浴槽につかるのに抵抗があるのであれば、シャワーだけでもOKにしてみる。熱いお湯が苦手なら、最後にぬるくなったお湯に少しだけ入るところから始めてみる
例:体育が苦手で学校行きたくない
→学校の先生とも情報共有をしつつ、見学からでも大丈夫だよと励ましてあげる。
得意や好きな事を先にやらせてあげる
→お子さんが苦手な活動を嫌がる時に、先に、少しだけ得意な事や好きな事をやらせてあげると、自信がついて参加できる事があります。
例:片づけが嫌い
→「バンザイしてみて!」「ママとタッチ!」「ジャンプ!」等とその場でお子さんが得意な事を3つぐらいテンポよくやらせた後に、「じゃあコレ箱に入れてきて」と言うと案外上手くいくことがあります。
専門的な言葉では「行動モメンタム」といいます。
例:お風呂が苦手
→苦手なお風呂の前に大好きな塗り絵を1枚やってからお風呂入ろうねと伝えてあげ、お風呂から出ても塗り絵をやろうねと伝える
好きな事→嫌いな事→好きな事と、嫌いな事を好きな事でサンドイッチすると参加しやすいです。
楽しい事を伝えて見通しを持たせてあげる
→苦手な活動が終わったらどんな楽しみがあるか伝えてあげると、やる気がでやすいです。
- 例:歯磨き終わったら大好きなテレビ番組観られるよ。
- 例:ご飯の後に大好きなチョコがあるよ!だからお片付けやっちゃおう。
その場で注意したい3つの対応
わがままと決めつける
→嫌いなことはやらない、苦手なことに参加したがらないのは、わがままではなく、
- 難しくてできない
- 甘えたい
- 怖い
- どうやればいいのか分からない
- 感覚的に苦手
- こだわりが強い
お子さんによっていろんな理由があります。
一概にわがままと決めつけるより、お子さんの「本当の気持ち」は何なんだろうと理解しようとしてあげると、「はっと」気づく事があります。
感覚過敏の可能性もあるので、無理矢理はNG!
→お子さんによっては、聞こえる音が他のお子さんより敏感で余計に大きく聞こえたり、目から入る刺激が少しの光でもまぶしく感じてイライラする事があります。
感覚の問題はお子さんではどうすることもできません。
感覚に敏感さがあるなと思ったら、お子さんにとってとても辛い体験になるので無理にやらせないようにしてあげて下さい。
<例>
- 大勢の声やダンスの音がうるさく聞こえすぎて耳が痛い
- シャワーのお湯が痛く感じる。
苦手な活動を何度も繰り返しやらせる
→苦手な事の克服しようとさせると、「自分はできない」「ダメな子なんだ」と自信を失いやすく、繰り返しの練習に耐えられず、パニックを起こすお子さんも多いです。
余計に恐怖心や苦手意識も強くなり、ますます参加できなくなる場合もあります。
苦手なことに挑戦する気持ちが育つ3つの対応
1:得意な事をどんどん伸ばしてあげましょう。
自信や自己肯定感が得られるからです。
「これは得意!」というものが一つでもあれば、苦手なことができなくても、「まあ、いいか」とポジティブに考える事ができます。
2:好きな事に熱中させてあげましょう。
苦手な事もやってみるかという心の余裕がうまれやすくなります。
逆に園や学校、家でも訓練やトレーニングばかりだと、心の余裕がなくなり、どこかで苦しくなってしまいますので、好きな事をして、伸び伸びとした気持ちで過ごせる雰囲気が重要です。
3:成功体験を積み重ねてあげましょう
→苦手な事を何度も繰り返し克服させようとすると、いつかお子さんの心が折れてしまうかもしれません。
部分的であっても「できた」という成功体験や達成感が積み重なっていく事で、お子さんのやる気を引き出してくれ、苦手な事もやってみようという気持ちが成長していきます。
この時に、他のお子さんと比べるのではなく、少し前のお子さんの様子と比べてみてください。
「前はここまでだったのに、そんなにできるようになったんだ」とほめてあげると、お子さんも自信がつきます。
- 好きを極めて「自分らしく生きる人生」のために
- 無学年式で得意な教科はどんどん伸ばして、お子さんがなりたい自分になれるきっかけを。
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まとめ
今回の記事のまとめです。
<その場で対応するときの3つのコツ>
- 苦手なことなら部分的でOK
→無理に全部に参加させる必要は実はありません。
その場にいるだけでもとても大切な意味があります。
- 得意や好きな事を先にやらせてあげる
→お子さんが苦手な活動を嫌がる時に、先に、少しだけ得意な事や好きな事をやらせてあげると、自信がついて参加できる事があります。
嫌いな事を好きな事でサンドイッチすると参加しやすいです。
- 楽しい事を伝えて見通しを持たせてあげる
→苦手な活動が終わったらどんな楽しみがあるか伝えてあげると、やる気がでやすいです。
<その場で注意したい3つの対応>
- わがままと決めつける
→わがままと決めつけるより、お子さんの「本当の気持ち」は何なんだろうと理解しようとしてあげると、「はっと」分かる事があります。
- 感覚過敏の可能性もあるので、無理矢理はNG!
→感覚の問題はお子さんではどうすることもできません。とても辛い体験になるので無理にやらせないようにしてあげて下さい。
- 苦手な活動に強制参加
→自信を失うばかりでなく、余計に恐怖心や苦手意識も強くなり、ますます参加できなくなる場合もあります。
<苦手なことに挑戦する気持ちが育つ3つの対応>
- 得意な事をどんどん伸ばしてあげましょう
- 好きな事に熱中させてあげましょう
- 「できた」という成功体験や達成感を積み重ねてあげましょう
大人でもいくら努力してもできないことや辛い記憶が残っているような活動はやりたくないですよね。大人でも大丈夫かなと不安になります。
お子さんも同じで「できた」「これならいける」という成功体験がお子さんのやる気を引き出してくれます。
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お子さんに合わせて苦手に慣れていけるように
年齢や学年に合わせてしまうと、大人も子どもも苦しいので、目の前のお子さんに合わせて、「この伝え方なら伝わりやすいかな」「これぐらいでよしとするか」といった、お子さんに合わせた関わりで、なるべく成功体験にしてあげたり、苦手意識をもたせないように対応してあげると、苦手に慣れていく事ができるでしょう。
得意な事はどんどん伸ばしてあげ、苦手な事も「やってみるか」と挑戦する気持ちを育てっていけると良いですね。
いかがでしたでしょうか。是非役に立ったと少しでも感じて下さったら、この記事のシェアをよろしくお願いいたします。
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最後まで読んで下さりありがとうございました。