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【悪循環かも】子どもを叱る時に効果的な5つのコツ【叱ると怒るの違い】

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  • ついつい怒ってしまう
  • 怒らずに優しく伝える!?そんなの出来たらやってる
  • 叱るなキレイごとばかり言われるけどむり!
  • ダメと分かっていてもついつい叱りたくなる。

怒りたくなくてもついつい怒ってしまったり、ダメだと分かっていても強く叱って、後で、何であんなに言っちゃったんだろうって後悔や反省することってありますか?

今回の記事では、「叱ると怒るの違い」と、怒ることによってはまりやすい「怒りの悪循環」について解説します。

そして、「怒る」からお子さんにどうやったら伝わるのか、「叱る」時に効果的な伝え方の5つコツについてご紹介したいと思います。

最後まで読んでいただくことで、本当に伝えたい事が伝わる方法が分かりますので、お役立ていただけると嬉しいです。

少しでもお多くのご家庭の悩みを解決したくて発信しています。この記事がちょこっとでも参考になれば、是非SNSでのシェアをよろしくお願いします。

  • アサヒです。臨床心理士・公認心理師です。
  • 子育て相談&発達障害支援を10年間続けています。
  • 年間約1500件以上の子育て支援・相談をしています。
  • 教師・保育士・小児の作業療法士がいる子育て支援一家で生活してます。
  • 私自身、2人の子どもを毎日マインドフルに子育てしています。
  • さまざまな専門家(小児科医・児童精神科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)がいる職場で、働いているので、心理学に基づいた専門的なアプローチだけでなく、常に目の前のお子さんに合わせた多様な関り・アプローチを実践しています。
  • 同じ悩みでもお子さんやご家族のスタイルに合わせた対応をしています。
  • お子さんにぴったり合った子育てをみつけてもらいたくて発信しています。

叱る時の5つのコツ

まず初めに結論ですが、叱る時は以下の5つのコツを使うと効果的だと言われています。

  1. 目を見て伝える
  2. 短く伝える
  3. 叱った理由を伝える
  4. してほしい行動を伝える
  5. できるようになってきたらホメる



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叱ると怒るの違い

お絵描きが苦手な子供

叱る

=お子さんに自分の命や、周りの人を守るための基本となる行動を教える為に必要な行為

※例:叱りたくなるお子さんの行動

  • 道路に飛び出す!
  • 友達にパンチ!
  • スーパーにあるものを勝手に食べる
叱る→お子さんの行動に注目していて、自分も周りも危なくない行動を教える役割があります。

怒る:

=感情的に自分のイライラをお子さんにぶつける行為

※例:怒り方

  • 「いい加減にしなさい!」「ふざけないで!」
  • 「やめなさい!」「うるさい!」「ちゃんとして!」
  • 「ダメだって何回言ったら分かるの!?」
※怒るのは、大人の感情に注目しています

→「強く叱る」という行為も「怒る」とほぼ同じ意味合いで大人の感情がかなり入っている状態です

→叱った後に少しでも「スッキリした」があれば、それは「怒る」行為と同じ行為になっているかもしれません。

→怒るという行為は、お父さん・お母さんのイライラしたストレスを発散する役割であって、お子さんがいう事を聞く・行動を教えるという行為ではないので、気を付けなければなりません。


怒ると悪循環の罠にはまる

怒る事や強く叱ると次のような悪循環の罠にはまってしまう事があります。

※悪循環の罠

罰を与える→お子さんが罰に慣れる→罰が強くなる→お子さんが罰に慣れる→また強い罰を与える・・

例:「大声で怒鳴る」→怒鳴られるのに慣れる→「物と叩いて怒鳴る」→それにも慣れる→叩く・脅す等の虐待行為にどんどん怒るが悪化していきます。

そのような悪循環で生活しているとお子さんは次のような反応をするようになっていきます。

お子さんの反応
  1. 隠す・うそをつく・ごまかす
  2. マネしてお友だちに強く怒る
  3. びくびくして固まってしまう
  4. 自己主張が苦手になる
  5. やる気を引き出せない、消極的になる

→嘘がばれると、より嘘や隠すことが上達してきますし、人にイライラをぶつけて良い事を保護者さんをお手本に毎日学んでいるので、自分も周りの人に強く怒るようになったりもします。

・怒る=保護者の方のストレス発散であって、割り切って怒るのは仕方がない時があると思います(お父さん・お母さんも人間なので、誰だって怒りたくなる時はあります)。ですが、怒ったからお子さんがいう事を聞くというのはイコールではない事だけを再度、頭の片隅にだけでもおいていただけるとありがたいです。

※これだけ怒ったんだからいう事を聞くだろというのは間違いという事です。

そんな強く怒ってしまった時はこうしましょう!

・気持ちを引きずらない:お子さんが仮に謝ったとしてもその後も怒られ続けるたり、叱られ続けるとお子さんは傷つきますよね。大人も仕事でミスした事をその後も何度も叱られると良い気持ちになる人はいないと思います。ストレス発散として、ワーッと怒ってしまった後は、謝ってくれたらすぐに許して元通りにしていく事が大切です。怒りすぎたなあと思った時は、素直に「怒りすぎてごめんね」と大人も謝る事も大事で、お子さんのお手本にもなります。

・距離をとる:お子さんの気になる行動がどうしても目についてしまう。その事にとらわれてイライラしてしまう時は、その場から離れてクールダウンする事も大切です。お互い気持ちがリセットしたタイミングで冷静にみると何ともない事があるからです。

それでは、怒るのでは叱る時にどのように伝えれば、お子さんに伝わりやすくなるのか、叱り方の5つのコツについて、それぞれ解説していきます。


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叱り方のコツ① 目を見て伝える

子どもの叱り方と怒るで後悔

真剣にお子さんに正しい行動を伝えたい時を想像してみましょう。

ここで質問です!

遠くから大きな声で伝えるのと、

お子さんの近くに行き、お子さんの目を見て伝えるのでは、

どちらが大人の真剣さが伝わるでしょう。

答えは、圧倒的に目を見て伝える方が伝わります

実際に、子育て相談では、心理師である私が大人役をし、保護者の方にはお子さんを役をしてもらって叱るコツをやります。

自分が体験すると、「全然違いますね」と効果を実感してくれるお父さん・お母さんは多いです。

実は、大きな声で怒った表情でなければ真剣さは伝わらないと誤解されているお父さん・お母さんは多いです。ですが、本当に大人の真剣さを伝えるには、お子さんの近くにいき目を見て淡々と伝える事が重要なんです。強く怒っても大人の機嫌が悪いだけなんだと子どもは思ってしまうからです。

また目を見て伝える時のポイントは、お子さんと目線の高さを合わせてあげましょう。このように伝える事は、まだ幼いお子さんにも有効です。0歳でもお子さんはお父さん・お母さんの目を見て気持ちをくみとろうとするからです。なので、目を見て伝える事は、親子関係で大切なスキンシップにもなりえるんです。

叱り方のコツ② 短く伝える

目を見て伝える際に、伝える内容を短くしてあげると効果的です。逆に長々と叱っていると本当に伝えたい事が伝わらないですし、そこまで多くの情報を処理できるようには発達していないからです。これも、子育て相談で実際に役割を分けてロールプレイをします。

長く言われたら混乱する
長いと“で?”と結局何を言いたかったんだろうと大人でも思う
短い方が何をすればいいのか分かる
これがいけなかったんだって短いと理解できる

やってみるとこのような感想が毎回多いです。

お父さん・お母さんとしては、当然言い足りないこともあると思います。全部が全部短く伝えるのは難しいかもしれませんが、心に余裕がある時は、短く伝えてあげましょう。

叱り方のコツ③ 叱った理由を伝える

理由を伝えてあげる事は大切です。お子さんはなぜ怒られたのか分かっていない可能性があるからです。言葉が分かるようになってくると、理由を伝えることで、何をどうしていけばいいのか気づけるようになっていくからです。お子さんが理由を聞いて「ああ!」と納得できると、叱らなくても正しい行動をしてくれるようになりやすいです。

  • お店の物とると店員さんに怒られるからとりません
  • 車にぶつかって痛い痛いになるから、道路は止まります

叱り方のコツ④ してほしい行動を伝える

子どもを怒ると後悔

お子さんの困ったなあという行動は、その行動を「やめなさい」と伝えるより、他の行動(してほしい行動)を伝えた方が伝わります。

例:

  • スーパーでどこかにいってしまう時、「やめなさい」→今日はママのお手伝いでかごもってくれるかな、そこにあるオレンジを持って来て下さい。お子さんは「ダメ」「やめなさい」だけでは、どうすればよいのか分からないからです。
  • 兄弟で喧嘩している時、「やめなさい」→〇〇君はママのお手伝いをしてね、一緒にお料理作ろう

また、お父さん・お母さんが「してほしい行動」を言葉やお手本で示してあげる事も大切です。

例:

  • 走るの危ない!→一緒に歩こうね
  • うるさい!やめなさい!→アリさんの声で話してね
  • 勝手に持ってきちゃダメ!→ママと一緒に手をつなごうね、手をグーにしよう

お子さんによっては、言葉だけでは分かりにくい子もいますので、お手本を示してあげて、見ても分かるようにするとマネもしやすく、何回も言わなくてもできるようになるお子さんもいます。

叱り方のコツ⑤ できるようになってきたらホメる

以上のようなコツで伝えながら、お子さんが正しい行動ができるようになってきたら褒めてあげましょう。個人的にはこれが一番必要だと思ってます。褒められる事はお子さんのモチベーションになるからです。

ほめる時の重要なポイントは、完全にできるのを待つのではなく、やろうとしている時にもうすでにほめるという事です。本当に重要だと思います。

例:道路を走りだす前に、「すごい今日はちゃんと歩いているね」「飛び出さないでとまろうと思ったんだ」

たとえ途中で走り出してしまったとしても、「いつもよりお利口に歩けていてママ嬉しかった」と、お子さんの努力した過程を認めてあげて下さい。それが次はもっと頑張ろうという、お子さんのやる気パワーになります。

【簡単!今すぐできる】子どもがやる気をだす効果的なほめ方のコツお子さんが、着替えない、片付けない等、してほしい行動が増えない、やる気をだしてくれず困っているお父さん・お母さんで、お子さんがやる気をだしてくれる効果的なほめ方を知りたい方はいますか。本記事では、効果的なほめ方のレパートリーやタイミング、姿勢までを具体的に解説しています。この記事を読むと、読んだ直後からできる、効果的なほめ方のコツが分かります。...

叱る&ほめる事をセットにしてあげると、お子さんはどんな行動をすればよいのか気づけるようになりますし、褒められた行動をまた頑張ろうという気持ちになってくれるので、結果的に叱る回数はどんどん減っていきます(“ほめる”がないと、お子さんは頑張ろうとは思えないので、結局何回も叱るなんてこともあるので、フォローは大切です)。


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まとめ

子育てをしていると、怒りたくなくても怒ってしまう、強く叱ったらダメだと分かっていてもついつい叱ってしまう事はどうしてもあります。「またやっちゃった」と思ってしまったときは、正直に、「さっきは怒りすぎちゃってゴメンね」と大人も謝るお手本を見せてあげるのもいいかもしれません。お子さんもきっとお父さん・お母さんの気持ちを受け止めてくれます。

普段の関わりを大切にしてあげて下さい。

一緒に遊んだり、おいしいご飯を一緒に食べたり、一緒にお風呂に入ったり、ギューッと抱きしめてあげたり、失敗しても「よく頑張ったね」、不安な時は、「大丈夫だよ」「一緒にいるよ」と励ましてあげたり、普段の関わりをまずは大切にしてあげて下さい。

大人も信用していない人の言うことは信じられませんよね。お子さんも同じで、日ごろの親子の信頼関係があるからこそ、「叱る」という行為の効果が発揮するんだと思います。怒る・叱るばかり気にしてしまうと、保護者さんも自己嫌悪してしまいますので、そのことばかりにとらわれず、お子さんのできる行動に注目しほめてあげつつ、そんな関わりができたご自分も褒めてあげましょう

叱り方一つで、お子さんの伝わり方も変わります。

自分も周りも危なくない行動を教える時は、本記事で紹介した叱る時の5つのコツを是非参考にしてみて下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。